第63話 木徳直人はミズチを殺すを読んで死後の世界から這い上がってきちゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】   アンデッド 様

【作品名】  木徳直人はミズチを殺す (小説家になろう、カクヨム)

      


●今回の読書会参加者


加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

カマキリのカマッチ:国語力のあるカマキリ。本編では友美さんと海を見た後、寿命を迎えた。

ニワトリのニワッチ:カラスに恋した、口の悪いニワトリ。後に、すでに寿命を迎えるた事を聞かされる。



『やあ。友美ちゃん!』


『えっと・・・・』


私は今回の読書会のメンバーが全員故人である事に、困惑しています。

同時にカマッチがいつもの様に両手を上にあげ、カマを広げて威嚇するように私に話しかけている事にも困惑しています。


(怒ってる訳じゃないのに、わざわざカマを広げて威嚇する事ないんじゃないかな・・・怖いよ)


『驚いたかい?まさに驚天動地の心境だろう?一応作者さんの名前にちなんで、死後の世界から僕とニワトリさんで参加した。それと今回の読書会、最後に大どんでん返しがあるから注目してくれ』


『・・・・・・』

(そう言う事ね・・・・てか、大どんでん返しって・・どうせまたカマッチの事だから大げさなんでしょ?)


『なんなのよ!友美!急にまたあなたの部屋で読書だなんて!私達すでに死んでいるのに、ご都合主義もほどほどにしなさいよ!この中二病女!』


『・・・・・・』

(ニワッチ・・あなた中二病の意味はき違えてない?)


『とにかく、この作品・・・・まあ、あえて僕の口からは深く語る必要はないだろう』


『そうだね!評価のポイントが読書会で取り上げた作品の中でもベスト3に入ってるからね!』


『その通り。しかも有名アニメを手掛けた担当者様、作者様からも高評価をもらっている作品だ。僕の様な一個人カマキリがとやかく言う必要はない』


『・・・・・で、でもカマッチはこの作品読んでどうだったの?』


『この作品は・・ネタバレは嫌だからあらすじも控えめにさせて欲しいんだが、大ジャンルとしてはサスペンスホラー、小ジャンルとして学園ラブコメの要素を含んだ、アクション、怪異物、そして様々な伏線が巧妙にちりばめられたサイコ学園ファンタジーサスペンスホラー大作とさせて欲しい。そして、まずは第一話の最初の6行で、すでに僕の心は主人公の木徳直人君に生まれ変わった。そしてこの世界に転生させてもらった』


『そ、そうなんだ・・・・』

(長くない?)


『あら?中二病の友美は違ったの?』


『そんな事ないよ!たしかに一話でこれだけ引き込まれたのは初めてだよ!』

(ニワッチ・・・・なんで私を中二病に仕立て上げようとしてるのかな?)


『まずは結論から言おう。この作品は物語としての虚構の鋭さ、心理描写の表現力とその文章的表現手法、文節や筋立ての巧みさ、サスペンス、アクション、ホラーとしての作者さんの描写感覚の新鮮さ、どれを取ってもこのジャンルの作品としては頭一つ飛び抜けている完成度を誇っている』


『そうだね!沢山の人に評価されているのも、うなづけるよね!』


『その中でも僕が気にいっているのは、アクションシーンや要所要所で展開される、箇条書きの様な文体と表現だ。詩に近いとも言っていい。でも決して使い古された手法じゃないんだ。それは作者さんの美的感覚の鋭さのたまものだろうな』


『そうね。カマキリさんの言う通りね。わざわざ死後の世界から呼び出されてなんなの?って思ったけど、この作品読んで感謝したくて、思わず卵産んであげようかと思ったわよ!』


『・・・・・・』

(目の前でそんな事されても、作者さん全然嬉しくないと思うんだけどな・・・・)


『それに作者さんの名前で、何か感じることはないか?友美ちゃん』


『え?アンデッド様でしょ?・・・えっとアンデッドってゾンビとか、すでに亡くなってる人のイメージだけど・・・・マイナスの感じがするけど・・・・』


『そうか・・・・じゃあ友美ちゃん、小説家になろうの投稿作品の中で評価なしの作品の割合はどれくらいだと思う?』


『え?それとアンデッド様と何か関係・・・・』


ふとカマッチを見ると再び両手のカマを広げて威嚇している様なポーズになっていました。


『・・・・・・えっと、2割くらいかな?』


『全体の約半分以上と言われている。あくまでネットで入手した情報だがな』


『え?そうなの?』


『それに現在小説家になろうでは何作の作品が投稿されているか知っているか?』


『え?ちょ、ちょっと待って!今調べるから・・・・わかんないけど20万くらいかな?』

(その両手のカマたたんで欲しいんだけどな・・怖いよ)


『違うな』


『ちょっと待って!えっと、どこかに書いてあったような・・・・ないような・・・・』


『早く!!シャー!!』

『早くしなさい!!ツンツンするわよ!!』


『あ、はい・・・・』

(え?なんで私自分の部屋でニワトリとカマキリにキレられてるの?)

『あった!え?約100万作品?』


『そうなんだ。そんな激しい群雄割拠と言ってもいい状態の中で、これだけの作品の中から死すとも這い上がってくる・・・・作者さんの名前にそんなプラスイメージ重ねてしまった。だから決して友美ちゃんが思うマイナスイメージではない。色々と結果を残している作家さんだからな。もちろん他の作家さんも日々執筆を頑張っていると思うので、全員に敬意を表したい。作品一つ一つに魂がこもっているからな』


『うん・・・・。そうだね!でもこの作品本当にすごいよね!』


『そうね!私も鳥肌立っちゃったわ!そして卵産みそうになったわ』


(ニワッチ・・・・あなた元々鳥肌でしょ?それにその卵ネタなんなの?あなた動物園にいる時卵産んだなんて話聞いたことないんだけど)


『そうか・・・・それではこのままアンデッド様の次の作品を読むとするか』


時間を見ると既に3時を過ぎていました。


『ちょっと待って!もう遅いから無理じゃない?』


『後顧之憂は必要ないぞ。友美ちゃん。ちょっと時計を見たまえ』

※こうこのうれい、気がかりな様子。


『と、時計?さっきから見てるけど・・・・』

『え?逆回転してる?!』


『僕の不思議な力で時間を5時間ほど戻しておいた。さあこれで次のアンデッド様の作品を読もう・・・。おっと、僕とニワトリさんの役割はここで終わりだ。次の作品は他のメンバーに託す事にした』


『・・・・・・』

(え?何でもありなの?この読書会?)


次回『ヒーロウ・イン!を読んで合言葉を叫んじゃいました』に続きます。



今回は変則二部構成です。

次回は本日夜更新予定です。


作者アンデッド様、ご了承ありがとうございました。

今回の作品はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n9475eu/ (小説家になろう)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889548235 (カクヨム)


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