第17話犬

マー君が家に帰ると、バタバタ音がして見知らぬ犬が飛び付いてきた。


犬にペロペロ顔を舐められた。


「あー、マー君帰ってたの?」


「うん。何、この犬?」


ユーちゃんが、玄関に顔を出した。


「何か捨て犬みたいなの。連れて来ちゃった。」


「さすがユーちゃん。可愛いな。」


うん?という顔をユーちゃんはした。


「そのワンちゃんか、わたし?」


苦笑いしてマー君は両方と答えた。


久しぶりにホッとした。


スマホが、鳴った。


復讐ピエロからだった。


マー君は無視した。


「マー君!名前どうする?」


食事中にユーちゃんにマー君は聞かれた。


「うーん、モジャモジャしてるからモジャ男!」


「ふーん、じゃあ明日帰って来たら楽しみね。」


謹慎中なのでマー君は友達君と本当にパチンコをした。


家に帰ると細身な犬がマー君に飛び付いてきた。


「今日、友達のトリマーに頼んだの。モジャ子だよ。」


「モジャ子?」


「そう、女の子。」


そうか、モジャ子か。

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