第3話浮気

浮気?


今は、マッチングアプリですぐ女と会えるから楽勝だよ。


浮気?


「それ、浮気だろ?」


公園で、マー君と友達君がベンチに座って喋っていた。


「マー君は、浮気したいと思わないの?」


「俺は、ユーちゃんがいるからな。」


友達君は、マー君の顔を見てため息をついた。


「うちは、もう、ノーセックスなの!」


「セックスレスなんだろ?」


だから、浮気するんだよと友達君は言い放った。


そんな時にマー君と友達君のスマホに連絡が入った。


「露出狂?そんなの交番のお巡りさんに頼めよ!」


「はい。向かいます。」


えー!マー君行くの?


友達君が面倒くさそうにマー君に聞いた。


「行くよ、刑事の前に警察官だし。」


「俺は、パス!」


友達君は、ベンチで寝始めた。


マー君は、今日も原付で現場に向かった。


駅前に行くと人集りが出来ていた。


中央で中年の爺が全裸でフラフラしていた。


マー君は、状況を確めるため原付をウィリーさせて人集りに突っ込んだ。


しかし、その前に友達君が同じくバイクで突っ込んで来たのでマー君はブレーキをかけた。


爺に、友達君は職質をかけた。


「どうしたの?おじいちゃん。暑いけどもう今日から9月だよ。パンツ穿こうか?」


友達君は、投げ捨てられた服とパンツを集めて爺に服を着させてあげた。


友達君は、おじいちゃん子だったのだ。


だから、爺には特に優しいのだ。


「お手柄。」


とマー君は、呟いて自宅に帰った。


「へぇ~友達君優しいね。」


ユーちゃんは、感心していた。


ユーちゃんには、友達君はパチンコ仲間だと話している。

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