(二)-10

 俺は、まだ学生だったが、大学で色々学んだ知識も総動員しながら、残された実家の書類を見てみた。

 そこにクリーン・キャッシュという金融機関から融資を受ける書類が見つかった。いわゆるサラリーマン金融というヤツで、高利貸しだ。同時に一枚の名刺を見つけた。そこに書かれていた名前は「国分隆司」と書かれていた。

 この男が担当となっていた。書類の担当者の名前にも国分の名前が書かれていた。

 当時俺はその男がどういう男か知らなかった。

 そしてその後、おじさんの家から戻り、東京で大学生活に戻った。


(続く)

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