女子高だから仕方ない

ナカムラ

女子高だから仕方ない

 私は、佐々木みどり。

私立の女子高校に通ってる。

おかしい。おかしい。おかしい。

私は、誰よりも、授業を聞いている。

なのに、テストの結果は、いつも、後ろから6番目くらい。

なによ。ちゃんと、一夜漬けもしてるし。


 ネックなのは、数字。x線のグラフが、どうしても苦手。

やり方が悪いのかなぁ。

私も、頭悪いって思ってるよ。

だって、一番得意な国語の勉強を後回し。

30分の睡眠で、眠い目を擦りながら、テストを受ける。

それでは、テストの点数いいわけないか。



 運動神経も最悪。

あぁ、私の長所どこ?

産まれる前の世界に置いてきてしまったらしい。


 私のクラスには、それに比べて、勉強が出来て、運動神経も良い女の子がいた。

彼女の名は、桜井道子。

彼女は、とても、爽やかで皆の人気者。

髪の毛を、短髪にしていて、まるで、男の子みたい。

そこら辺の男子より、格好いい感じ。


 先生も、その子に絶大の信頼をおいている。

というか、彼女の努力について涙ながらに語ってた。

「彼女は、授業を受けた後、バスケット部で試合前の練習をして、夜遅くまでその日の授業の復習と次の日の予習をやるのよ」


 私は、先生が涙ながらに話していることに、内心、引きまくっていた。


 そんな彼女と私があんな事になろうとは、その時は、思っていなかったの。


 私には、2人の友達がいた。

まぁ、何も取り柄がない私に申し訳ない。

ただ、私が1人きりになる時がある。

それは、球技大会の日。

私の学校には、体育祭の他に、球技大会という代物がある。

選ばれた人しか、参加出来ない。

他の2人は、運動神経が良いから、私は、とても、お行儀良く、体育座りで見学してた。


 私が、体育座りして、見学してたら、桜井道子が

話しかけてきた。

「佐々木さん、1人なの?」

「うん。そうだけど……桜井さんは、参加するんだよね」

「うん。バレーボールとバスケットボール」

「大変だね。面倒臭そう」

「へっ? 変わってるね。佐々木さんって。普通、羨ましいって言うけどね」

「そうなのー。羨ましくないけどな」

「そうか。なんか1人きりだから、声思わずかけちゃった」

私は、意地悪く笑った。

「それって同情?」

彼女は、両手を振って全力で否定した。

「違う。違う。そんなことないって。ごめん。そろそろ行かないと……」

私は、行こうとした彼女の手を掴んだ。

「ねぇ、球技大会、抜け出さない?」

「えっ? まだ、バレーボールとバスケットボールの試合、参加しないと……」

「たまには、サボってもいいじゃない?真面目なんだから。」

彼女、意固地になったみたい。

「そんな、真面目なんかじゃないよ」

「では、いいよね」

「わかったよ。でも、これ絶対に先生に怒られるやつだよね」

「たまには、いいんじゃない?」

「そうだね。たまには、ね」

私と彼女は、目を合わせて笑った。


 私と彼女は、走ってその場から離れた。

私は、スポーツ部のバスケットボールやバレーボールの置いてある小さな建物に、案内した。


 彼女は、不思議そうな顔をした。

「なんで、ここに私を呼んだの?」

「いいから、中入ろう」


 私は、おもむろに、体操服の上を脱いで、2つに縛った髪をほどいた。

そして、彼女に、キスをした。

 ーあれ? 彼女も拒まないー

私は、彼女の腕を掴んで、私の胸を触らせた。

「どう、ドクン、ドクンてしてるでしょう」

「うん……してる」

「あれ? 顔、真っ赤だよ。今度は、あなたの音が聞きたい」

私は、そう言うと、私は、彼女の体操服の上を優しく少し上げて、胸が露になり、彼女の胸をゆっくりと揉んだ。

「はぁ……」

彼女から、吐息が漏れた。

私は、その吐息を消し去るように、熱いキスをした。

「じゃあ、次は、あなたの番、優しくして……」

私も、胸を揉まれると、吐息を漏らした。

「あっ……」

すると、彼女から、今度は、熱いキスをしてきた。

私は、下の方にゆっくりとゆっくりと指を這わせた。

体操服のズボンの中に、手が入り、彼女の秘部へ……

彼女と私は、その間中、熱いキスを交わしていた。

彼女は、体をピクリとさせた。

「はぅ……」

私は、耳元でそっと囁いた。

「いやらしい音させちゃって」

「んっ……はぁ……はー……はぅ……」

「悪い子……」

私は、平手で、彼女の両頬を軽くパチッと叩いた。

私は、更に手を奥へ、そして、指を這わした。

「はぁ……はぅ……あぁ……」

「今度は、あなたの番……」


 その時、外から、声が聞こえた。

「おーい、誰かいるのかー?」

私は、彼女に言った。

「まずい。体育の先生だ。隠れよう」

そう言うと、私達は、跳び箱の裏に、隠れた。

「気のせいか」

先生は、その場から、去った。

私達は、また、熱いキスを交わした。

私は、悪戯っぽく言った。

「はい、今日の授業はここまで。また、授業あるからね。先生の言うことをよく聞くように」

「はい」

         了


 


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女子高だから仕方ない ナカムラ @nakamuramitsue

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