義理の妹で童貞を卒業した事が親バレしたので、緊急家族会議の結果……義理の姉の家に追い出されました。
棘 瑞貴
義姉による悪意の無いプロローグ
これは8月1日から始まる、私と
まぁ物語の始まりは義弟と妹がきっかけなんだけど……
……別に拗ねて無いです。大好きな義弟の初めてを妹に取られたからって。
──私はそう簡単に諦めてなんてあげない。
私ね、お姉ちゃんだから、今まで多くを妹に譲ってきた。
ご飯のおかずやら、お風呂の順番やら、見たいテレビ番組まで。
あ、今器ちっさーいって思ったでしょ!
否定はしないけどね。
そう、私は小さい女なの。
だからもう妹には譲らない。
夏君だけは……私の初恋の男の子だけは譲れない。
まだ、私は負けてない……例え妹にその体を奪われようとも──
……やっぱり少し悔しいから、物語を7月31日から始めてやるもんね。
午後9時頃、一人暮らしをしている私のスマホに、電話が入った。
「もしもし?」
「あ、冬美!?大変なの!」
「お母さん?え、なにどうしたの?」
「美亜と夏焼君が──」
──電話を切り終え、私はドキドキとうるさい心臓に手を当てる。
電話口で二人の関係を聞いた瞬間は、正直泣きそうだった。
だけどタダでは転んであげないのが私だよ。
作戦は成功。
これで夏君は高校を卒業するまで私とずっと一緒……!
さぁ美亜。
最初の攻撃は譲ったけど、ここからはずっと私のターンだよ。
邪魔をしてくるなら妹であろうと、容赦はしないんだから!!
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