先生は君たちを皆殺しにします

羽弦トリス

第1話一学期の赴任挨拶

一学期の始業式の日、私立村正高校に赴任した寺前が生徒を前に挨拶した。男子校で金髪の生徒やスキンヘッドの生徒が並んでいる。

彼らは、寺前の品定めをしているように、じっくりと全身を眺めていた。

次に、ベテランの宮部が挨拶すると、ジジイには興味が無いらしく、そっぽを向いていた。

新人の寺前は英語の教師であり、1年2組の副担任であった。

先輩の英語教師からは、

「この学校でスカート履いちゃダメだよ!この高校は男子校で女に飢えてるから」

「はいっ、気を付けます」

同時に赴任した宮部は世界史担当で、たまにしか顔を会わさないが、何かとアドバイスしてくれる先生であった。


赴任した夜、一部の先生と寺前と宮部の歓迎会を開いてもらった。

国語の山部、数学の小川、美術の田島と宮部の4人で居酒屋千代で飲み会を開いたのだ。

この村正高校では、去年女教師にものすごいセクハラをして、その男子生徒は退学になったそうな。

寺前は詳しく話しを聞く勇気はなかった。

4人は翌日も、仕事なのに12時近くまで酒をかっ食らった。


だいたい、作者かみさまは、どんな話しの方向に向かうのか分かっていない。

どうせ、しょうもない下ネタが待っているのだろう。

明日からの、授業の事を考えると寺前は夜眠れないでいたのである。

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