第4話 株で借金はしない

「株をやっているんだ」

やったことがない人にこう話すと必ずといっていいほど返ってくる二つの質問がある。


「株って借金しちゃうんでしょ?」

「株って難しいんでしょ?」


この本を見ている方もそう思っているのではないだろうか。

この二つの質問はどちらも否定できる。


まずは借金するということを否定しておく。

株は最悪0円になるだけでマイナスにはならない。

もちろん借金してまで株を買おうとすればそうなってしまうが、それは『1千万円借金して宝くじを買ったら全部はずれた』と同じ理屈だ。

「そりゃあ、何でも借金してまで買えばそうなるよ」である。

だから借金をしようと思わなければいいだけなのである。

仮に買った株の会社が全部倒産したとしても、0円になるだけで借金を抱え込むということはない。


「でも借金したという話を聞くけど」と疑問に感じた人もいるだろう。

それは本当に借金して大量の株を購入したけど値上がりしなくて、借金の利息と借金分を払うことになった人である。


もちろん私も借金をして株を購入したことはない。

大儲けを狙う知人に勧められたりもするが「私のような凡人はきっと損しちゃうからね」と言って、ちゃんと乗らないようにしている。

だから大量に買ってハイリターンを求めようなんてことはせず、生活費とは別のお小遣いから株の購入にあてれば借金なんて起こらないのだ。


私は最初100万円を株の購入に充てることからスタートした。

そのお金は生活費として貯金していたものではなく、お小遣いとして学生の頃から貯めていたものだ。

だから万が一のことが起きても生活にまったく影響はしないのである。

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