第785話 再びエアライツ攻略へ3
「とは言ってもどうされるのですか?ジェロ様」
軍議から戻って仲間たちに共有したところでの、リスチーヌからの質問である。
「そうだよね……」
「インラントの街で帝国の目付を捉えたように、目付を狙いますか?」
「いや、エアライツの司令官、確かリアムって人は優秀で、目付を4人さらった後は上手くいかなかったからなぁ」
「じゃあ、そのリアムって人を強引に捕まえますか」
「そうだね。それと、援軍1万の指揮官の、ウード・ゲルスタッカーって人を捕まえたら、帝国軍は弱体化するかな」
「ゲルスタッカーって人、真面目で軍の中では嫌われていたんでしょう?こっちの味方になってくれないですかね?」
「真面目なら、なかなか厳しいだろうね。でも、戦争奴隷にしたら別か」
「じゃあ、そういう方向で」
またしてもこういうことを素直に動いてくれる悪魔ハポリエルに活躍して貰うことで、リアムの行動を把握する。
夜に、代官屋敷で一人になることを確認できた後は、少し強引に空から攻め入る。窓から侵入する際には、ハポリエルに鍵を開けさせていたので静かに入れたが、ベッドに近づいたときに気づかれてしまう。
「何者!」
「うーん、ジェロマン・テルガニっていう名前なんだけれど。今はラーフェンの伯爵って名乗れば良いかな」
『魔人に対応するときみたいに、虚勢をはれば良いのに』
『しまった』
「そうか、ガニーの英雄か。こういう手段を取るとは思っていなかったのだがな」
「強引に行って住民に被害を出したくないしね」
「その考えには賛同する!」
リアムが枕元に隠していたらしい短剣を投げつけてきた上で、ブロードソードを片手に迫ってくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます