第646話 ルージャン上空の魔法戦2
ジェロは目の前の魔人を撃退したところで、再びリスチーヌやアルマティの方を確認する。
『ヴァル!』
『こっちは大丈夫よ。さっきの光魔法の隙を使わせて貰ったわ』
『リバイモン!』
『口ほどにもなかった』
ネベルソンを引っ張りながらの≪飛翔≫で到着する前に、悪魔たちに念話で状況を確認すると大丈夫であったようで安心する。
「ジェロ様、ヴァルって強いんですね。氷魔法で魔人を拘束してくれました……」
「悪魔の中でもかなり上位みたいだよ」
『目の前で言わないで良いわよ』
リスチーヌの方も魔人を縛り付けて眠らせていたようで、合流した後はアマルティの方に向かう。
「リバイモン殿が強くて。私はほぼすることがなく……」
「いや、無事で良かったよ」
こちらは顔を出すこともなく全身を氷漬けにされており、慌てて一部を解除の上で眠らせる。
地上に降りた後は、魔人3人の氷を解除して装備を取り上げ、ロープでの拘束もした上で再び首から下を≪氷結・改≫で固める。猿ぐつわも行っているが、魔法を使われたり逃げられたりすると面倒であり、扱いに悩む。
「ガニーでアズキアスにしようとしたのと同様に、きっと奴隷契約をしようとしますよね」
「まぁ彼らからの被害も多かっただろうし、仕方ないよね」
王都への夜襲は、魔人たちをジェロが連れ出した後も続いているようである。
そちらに参戦するつもりはないので、昨夜に泊まったヒルデリンたちが居るはずの陣地に、氷漬けにした魔人3人を≪筋力向上≫の魔法も併用しながら≪飛翔≫で連れて行く。
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