第625話 悪魔契約の告白
ジェロは、これを機会にと先送りにしていたことを実行する。
家臣たち、イド、レナルマン、コンスタン、エヴラウル、ジョジョゼ、リスチーヌ、アルマティ、マドロールを集める。エマニックたちは居なく、あくまでも今まで一緒に戦闘に参加していた8人だけなのはどこかで腰が引けているのが残っているのであろう。
「みんなに集まって貰ったのは、今まで黙っていたことを話したいからなんだ」
「?あ!戦闘時のことですか!?」
リスチーヌは気づいていたことを口にする。
「やはり分かっていたよね。そう、実はみんなに紹介できていなかった仲間が居るんだ」
『ヴァル、ハポリエル、リバイモン。お願い』
人間サイズで3人の悪魔が姿を現す。背中に翼があり明らかに人間でないことはわかる。
「!?」
「ジェロ様!」
イドなどはジェロを守ろうとジェロの前に走りこみ悪魔に対して身構える。
「みんな、大丈夫だよ。この3人はヴァル、ハポリエル、リバイモン。俺の契約する悪魔たちだよ」
「もしかして魔人との戦いや、この前のドラゴンやワイバーンのときにもこの悪魔たちの魔法が?」
「そうだね、森の開拓のときにもそうだし、色々なときに活躍してくれていたよ」
「通りで。ジェロ様のお一人だけではおかしなタイミングでの魔法発動も多いと……」
「それで契約とはどういうことなんですか?代償は?まさか!?」
「魔石などで魔力をあげたり、倒した敵の魂をあげたり、特にみんなが困ることは無いよ」
「そうですか……それでこのことをご存知なのは?」
「戦った相手の魔人ぐらいじゃないかな。日頃は姿も見えなくしているし」
「神殿のフロラリーさんたちには?」
「理解はして貰えると思うけど、色々と心配もかけてしまうと思うからしばらくはこの8人だけの秘密にしておいて貰えるかな」
「「承知しました」」
リスチーヌがヴァルをじっと見ていることにジェロは気づいていない。
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