第524話 魔人アラトラス2
王都ジークセンの王城の上空で魔人アラトラスと対峙したジェロ。
「期待に沿えるか分からんが、こいつらでも喰らえ!」
上級火魔法≪豪炎≫≪火槍≫≪炎壁≫それぞれを、古代魔術というだけでなく前世知識で火力を向上させたものを元々使用していたのだが、さらに風魔法で酸素供給して威力をさらに向上させた≪豪炎・改≫≪火槍・改≫≪炎壁・改≫。
同じく上級風魔法≪雷撃≫の古代魔術に対して、雷の発生原理である雲の中の氷の粒をぶつけて帯電させることを再現するように、水魔法で氷の粒を生成して威力を向上させた≪雷撃・改≫。
さらに、上級水魔法と上級土魔法の≪氷槍≫≪岩槍≫それぞれの古代魔術に対して、形状を工夫して風魔法による推進力を得られるように羽根をつけ、回転してさらに高速で飛ばすことで威力を向上させた≪氷槍・改≫≪岩槍・改≫。
これらを共に研究開発したヴァルと共に乱発するジェロ。
アラトラスは初めてみるこれらの魔法に対して≪魔法消滅≫をすることはできず、飛行して逃げたり≪結界≫で防御したりする。しかし、≪結界≫を≪魔法消滅≫させるのもヴァルが並行実施するので、アラトラスは幾らかのダメージを受けながら逃げるのが主になっている。
「フォメレク!こちらを手伝えないのか!」
「こ奴ら、リバイモンまで使役しているのだ。小物の悪魔だけならまだしも」
「何だと、アズキアスの悪魔まで!?」
「流石はジェロ様ね」
「はい、私達が手を出す隙もありませんね」
「それにやっぱりジェロ様は何か秘密があるわね。あそこ、見えないもの同士が魔法をぶつけ合っている……」
リスチーヌとアルマティは少し離れたところで見守るしかない。
「まさかここまでやるとは。我もまだまだということだな。また会うとしよう、ガニーの英雄様よ!」
『え、いや、もう会いたくないぞ』
『あーあ、目をつけられたみたいね』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます