第477話 皇都ダンジョン挑戦2
皇都ナンテールの近くのダンジョンに潜っているジェロ達。
ここは10階まではEランク、20階まではDランク、30階まではCランク魔物が出現するという構造らしく、彼らがまず到着した1階の草原では角兎ホーンラビットしか見かけない。
「これは時間制限の中で階層ボスの場所を探すのって運になりそうだな」
「浅い階層ならまだしも、強い魔物、そしてこんな草原でなく洞窟などの階層ならば何度も挑戦する前提でしょうね」
9人も居て、角兎ぐらいは脅威にならない者たちなので、手分けして調査することにした。各々が散らばって数体ずつのみ遭遇する角兎を倒すか無視するかして進む。
『当たりみたいね』
ヴァルに教えられた方向に、10体ほど集まっているボス部屋ならぬボスエリアらしきものにジェロが到達する。とりあえず殲滅してみると宝箱と光る床が現れた。宝箱には、鑑定しても中級下位となる短剣ダガーが入っているだけであった。
仕方ないのでジェロは≪飛翔≫で飛び回りながら、元々約束していた魔法≪火槍≫を発動して目立たせながら皆を呼びに回る。
何とか全員が集合できたところで出口に転移して外に出ると、ペンダントの中の数字が1に変わっていた。
「これって、仲間を探す方が時間かかったかも」
「そうですね。3人ずつぐらいに分かれて、運が悪くボスエリアが発見できなければ再挑戦する方が効率が良いかもしれないですね」
低層の場合は、敵の強さもそれほどではないのでひたすら走る前提のようである。しばらくの間は魔物も弱く戦闘訓練にはならなそうであるが、ペンダントの数字で進捗が可視化されるので家臣同士には良い競争になっている。
ジェロはもちろん≪飛翔≫を使って移動及び索敵をする、さらにヴァルたち悪魔と念話で手分けして並行探索すると効率が良いため、留守番比率が高くなり、皆と差が開くと1人で潜って攻略を進めて、皆に追いつくということを繰り返すことになった。
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