第360話 モージャンでの情報収集
ガニーから野営を1回した翌日、モージャンの冒険者ギルドでアンブリスと面会している。
「ガニーで大活躍したらしいな、ガニーの英雄様?」
「モージャンにも伝わっているのですか?」
「流石にムスターデ帝国が山越えしてガニーに攻め入ったのを、魔人の捕獲も含めて撃退したと言う話は、な。で、今回の話だが」
アンブリスが分かっている範囲で教えてくれる。
ジェロを使節団の護衛からクビにした後、オンハルト王太子への部隊提供を待ち、その後に付いて使節団がニースコンに向かったらしい。ここだけの話、オンハルト王太子の部隊も装備だけはまともだが中身は、というものとのこと。
ニースコンの冒険者ギルドから聞いた話では、そのオンハルト王太子がラーフェン王国の領地内に攻め入り、それに使節団が見学に付いて行ったらしい。元々ニースコンに集約中のコンヴィル王国の将兵は止めたのだが、逆に待機を命じられて自分達だけで進んで行ったと。
「これ以上はモージャン子爵に聞いた方が良いだろう。金級冒険者への依頼ならば俺も同行して領主館に向かうとしよう。あくまでも王国貴族テルガニ子爵ではなく冒険者への依頼だから、あのギャストル王子の命令へ違反でも無いよな」
「ありがとうございます!」
「モージャン子爵、金級冒険者ジェロマン・テルガニを連れて来ました」
「おう、アンブリス、テルガニ殿よく来た」
あくまでも冒険者ジェロへ説明するように話を始めるモージャン子爵。
オンハルト王太子の後を追って、ニースコンを出発しようとしたギャストル王子達の使節団だが、ヒルデリン王子だけは以前に帝国兵に追われながら逃げ込んできた道を戻ることになるので、嫌だと拒否していたらしい。あの歳の子供なら仕方ないよな。
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