第354話 隣人への挨拶
色々な悪魔魔法に夢中になった翌朝、食事をした後、テルガニ家の敷地になる場所を皆で見に行くことになった。
「これは確かに広いな。こんな場所を、流石はジェロマン様」
「いやいや皆のおかげだよ。じゃあイドの家はこの辺りかな?」
「本当に良いんですか?末代まで、ご恩は」
「それはもう良いよ。じゃ、隣人になる神殿に挨拶にも行こうか」
司祭ローランスとその妻でもあるシスターフロラリーに改めて挨拶を行う。
「わざわざのご連絡、ありがとうございます。さようですか、テルガニ様がこちらを、となりますと安心でございます。子供達はこれからも大声で遊んでよろしいでしょうか」
「もちろんですよ。建築などで騒々しいこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします」
「子供達でも手伝えることがあったら行かせるからね。恩人のガニーの英雄様」
「フロ姉、せっかく真面目に話していたのにからかわないでよ」
魔法の使える皆で敷地の整地などを行うことにした。自分たちの土地であるのでやる気に溢れているのと、ちょうど前日に街の復興で行っていたことのおさらいである。
≪粉砕≫で邪魔なものを崩したり、魔法の袋で移動させたり、≪土壁≫や≪石壁≫で整地、さらにはこの所有地の囲いを作る、目の前の東西の道路、使う人が居なかったので剥き出しの土の凸凹を馬車も安心して通れる程度に平らな石畳に変えてしまう等々である。若干悪ノリしているところも分かっていたが、皆が楽しそうであったので、気にしない。
途中でジェロは昨日の短剣と指輪の鑑定のために商会に行ったり、他のメンバは家族に敷地の場所を案内したり、宿屋に泊めっぱなしの馬たちを自由に走らせるために連れて来たりなど手分けをする。
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