第323話 アナトマとの再会
「テルガニ様、よくお越しくださいました!」
「アナトマさん、王都以来でご無沙汰しています。王都で便宜を図って頂くようにご指示を残して頂いて助かりました。それに魔法カードの探索指示も」
「お気に召されるものがございましたか。お役に立てて幸いです。この本店でもご覧いただきたい物、ご準備してありますよ」
「それはぜひ!」
「ジェロ様!」
リスチーヌに叱られて、アルマティとマドロールを紹介する。
「これから買物に来るかもしれないので、彼女達もよろしくお願いしますね」
「かしこまりました。ようやく奴隷を御検討されたのですね。追加のご用命があればぜひ」
「いえ経緯がありまして」
2人を家臣することになった経緯があることを簡単に説明するとともに、なぜ奴隷と分かったのかを確認すると、奴隷らしい奴隷を長く続けていたので、どうしても仕草に出ていたらしい。ますます奴隷を意識しない自然な振る舞いに気をつけて貰うしかない。
互いの状況の情報交換などを行うなかで特級ポーションの調合の話もすると
「元々ダンジョンがあるから需要があった以上に、最近の戦争もありポーションは貴重になっております。ぜひ拝見させてください」
と言われて提示する。通常ならば特級下位は金貨5枚だが、需要があり相場が7枚になっているとのこと。あるだけ購入すると言われるので手持ちに残す物以外は販売する。
話が一息ついたところで、アナトマがこちらを、と出してくる。
「これは!?」
「はい、こちらはお好きと思われる複雑な紋様の魔法カードです。そしてこちらは同じく古代魔術のことが書かれている書物のようですが、何らかの魔法の魔導書では無いようで、鑑定でも詳細がわかりませんでした」
すぐ支払いをすると、宿屋に戻って良く見たい、読みたい気持ちが皆にも伝わったようで、食料、薬草、薬瓶などの消耗品の購入は仲間達が手分けしてくれることになった。
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