第289話 ベルカイム王国への使節団2
「魔術師団員が変更とのことですが、騎士団員も変更になるのか、ニーシヨン団長に伺ってきます。できれば継続参加を希望しますが」
ジュリユー騎士爵改め準男爵も退室していくのに続けて
「我々外交官も同行する官僚たちの再検討を行いますか」
「そうだな」
と、ムラン伯爵、カルカイム子爵も退室していく。
「モーネ王女殿下、大丈夫でしょうか?」
「テルガニ子爵……またモージャンまで戻るのですね。どうか引き続き護衛をお願いします」
「はい、そのつもりでございます」
「ジェロ!まだ遊んでもらえるの?」
ヒルデリン王子がジェロに抱き着いてくる。
「ヒル様、もちろんですよ。出発までのこの王城ではお会いできませんが、また旅に出れば機会はたくさんありますよ」
「ヒルは残していった方が良いのでしょうか……危ない目にあうことも無くすためにも」
「いえ、モーネ王女殿下と離れることの方がお辛いことと存じます。護衛は我々が頑張りますので」
「テルガニ子爵、我々もまた引き続きご一緒させて頂きますね」
「ユゲット様、ジャクロエ様。そうですね、ようやくモージャンにお戻りになれますね」
「フフフ、そこまでのつもりでは無いのですが……」
「え?」
ジェロを残してモーネ、ヒルと一緒にユゲット達も出ていくのと入れ替わりでお盆を携えた官僚たちが入ってくる。
「ジェロマン・テルガニ子爵、お待たせいたしました。法衣子爵に陞爵されたので年金は今までの倍の金貨100枚になります。こちらは同額の支度金になります」
「え!?」
「どうぞお納めください」
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