第284話 家臣たちの事情
ジェロが自己研鑽と家臣育成に励んでいるコンヴィル王国への帰路。
家臣たちも自身の研鑽とアルマティへの指導に注力している。王国騎士団員とも、往路と同様に野営機会が多いのもあり交流が深まり、模擬戦も含めた武器の訓練を深める。冒険者たちにしてみると正統派の剣術の訓練を受けた騎士団員たちに学ぶことが多いが、逆に騎士団員たちも日頃経験しない意表を突くことの多い冒険者たちの技に学ぶことがあるらしい。
また、騎士団員たちにすると帰路に増えたアルマティは大人しい美人であると人気であったが、アルマティは相手にしないのでますますジョジョゼの人気があがる。その横でエヴラウルの機嫌が良くない。
一方、アルマティにエヴラウルが弓矢の指導している際にはジョジョゼの態度が悪くなる。
「なぁイド、あの2人ってそういう関係だったのか?」
「ジェロマン様、今頃気づかれたのですか?」
「え!?」
「まぁ、まだ今は付き合うとか恋人ではなく、お互いに気にしているだけの関係のようですがね」
「そうだったんだ。ところで、イドやレナルマンは?」
「俺ですか?ガニーに居るときには一緒に暮らす女は居ますよ」
「私はそこまでではないですが、ガニーにはまぁ良い感じのは居ますかね」
「えぇ。コンスタンは?」
「あぁ、あいつは深い仲のは居なさそうですよ。でもメンヒルト王女殿下が……」
「そうか。じゃあ二人ともガニーを出てきたらダメじゃないか」
「大丈夫ですよ。冒険者ってそんなものと思われていますから。ある程度の覚悟は相手にもありますよ」
『前世の昔の船乗りが港ごとに女が居た、とかいう感じなのかな』
『ガニーあたりに屋敷を構えてあげた方が良いかもね。ジェロがお貴族様になって、彼らはその家臣になったのだから』
『そうなると家政婦とかも考えないとね。まぁ今度ガニーに帰ったら探してみるか』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます