第264話 魔剣購入

イドたちもそれぞれ自身が使い勝手の良さそうな武器を見つけてくる。

イドは片手剣と大盾を使用するので、火の属性が付与されていて魔力を込めると少し炎をまとう片手剣を。レナルマンも同じく片手剣と盾を使用するので同じように少し氷をまとう片手剣を。コンスタンは両手剣を使用するので炎をまとう両手剣に。

悩ましかったのが弓矢と短剣を使用するエヴラウルで、結局は追加ダメージを与える物ではなく、魔力を込めると自分の手元に戻ってくる≪帰還≫と、何度も使うことになるため通常の矢のような消耗品にしないための金属材料になっているが≪軽量≫が付与されている矢を3本にした。


この場に居ないリスチーヌとジョジョゼの使用武器は、それぞれ短剣のみ、片手剣と短剣であるので、まだ選択肢はありそうである。また後ほど自分たちで選びに来て貰うことにする。


装備は基本的に自分で費用負担する感覚がついている冒険者たちであったが、今回はジェロが諸々の報奨金などから支払う。流石に安い金額ではなく多くの金貨が消えていく。

『少し前と比べて金銭感覚が狂ってしまったな』

『もっと狂うことになるかもよ』

『怖いことを言うなよ』

使用者も多い片手剣や短剣は魔剣の数も種類も多いのでまだ価格的に安いが、使用者の少ない両手剣、そして付与のタイプが様々である弓矢の類は少し高めになっており、コンスタンとエヴラウルが申し訳なさそうにしている。

「大丈夫ですよ。味方の武器に多様性があるということは、それだけ多くの場面に対応が可能ということですから。引き続き得意武器の技を磨いてくださいね」


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