第224話 家臣団の魔法習得

ジェロが自身の魔法練習をしている横で、家臣たちも魔法練習に励んでいた。


既に≪水生成≫が出来ていたレナルマン、リスチーヌは火属性に挑戦しつつ、他メンバの指導も行っていた。

≪水生成≫があと少しであったイドは≪水生成≫を確立してから火属性に挑戦、それ以外のメンバはもう少し≪水生成≫を粘った後は他属性への適性の可能性も探るために、やはり火属性に挑戦を行っていた。


火風水土光闇の6属性のうち身近でありイメージをつかみやすいと思われるのと、習得すると日常でも非常に便利になるというモチベーションアップにつながる水、火の選択であった。



その結果、レナルマンとリスチーヌは初級火魔法の≪種火≫、そして≪火球≫の習得まで行えた。さらに≪水球≫に挑戦し始めている。

イドはレナルマン、リスチーヌの≪水生成≫を見ながら、杖を持たない手を水につけながら繰り返し試すことで≪水生成≫を習得し、≪種火≫も発動できるようになった。慣れたからか≪種火≫の方が早く習得できたことから次は≪火球≫に挑戦している。

その他のコンスタン、エヴラウル、ジョジョゼの3人は≪水生成≫の習得を諦めて、≪種火≫に挑戦してみた。コンスタンとエヴラウルは残念ながら適性を感じられなかったが、ジョジョゼだけは≪種火≫があと少しのところまでたどり着いた。

「俺は弓矢が得意だから風属性に期待するよ」

エヴラウルはまだ意欲を持たせているが、コンスタンは読み書きも苦手であり、継続することに疲労感が見受けられる。


この日の結果を踏まえて、レナルマンとリスチーヌには初心者卒業として魔法発動体の指輪を贈ることにした。

「ジェロ様、ありがとうございます!お揃いの指輪ですね」

リスチーヌが嬉しそうに話してくる。

「イドもあと少し出来たらあげるね。他の3人のも購入はしているから頑張ってね」


ジェロは王都に戻った後、イドとレナルマンに相談し二人だけを連れて買い物に出かける。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る