おっさんの車夜話 昭和へ転生してTE25で五人の仲間と遊ぶ

栗原慎一

第1話 おっさん 異世界の昭和に行く

おっさん 還暦まであと10日なギリギリ50代

Fランを出て求人票で佐藤科学へ就職して、転職をしたら

出向→転籍→出向→転籍→出向→転籍で大企業へ 仕事キツイんだ


それでも、如何に仕事を楽にやるかしか考えてなく

引っ張ってくれる上司も居なく完全に傍流に居たのだが

ch崩壊危機の時に部のIT担当がやらかして

おっさんのグループは、被害甚大

切れたおっさん、部のIT担当には頼らず宣言


グループ鯖を立てて運用開始

四本構成のHDDの鯖 

ミラリング+ホットスワップ+1回/wのバックアップ

運用前に予備HDD購入 当然ロットNo違いを2本購入して入れ替え

500GBのを6本買って500GBの容量で設定して、鉄壁のファイル鯖

これは訳の解らない上司に説教を食らったが押し切ったら評価が下がったw


HDDか1本死ぬか暇を見つけると、予備の新品のHDDがあるにも関わらす

「容量を大きくします」とか適当なことを言って鯖ごと更新

また予備HDDをロット違いで余分に買って、入れ替えて運用開始

こんな事を繰り返していた


ときどき、ファイルシステムはZFSがいいのでSunの鯖が欲しい 

と上司に暴言を吐いて 20万超すので俺では無理 我慢して と返され

20万未満で我慢するとかしていた


おっさん 486機以降はBSD→Solaris→Ubuntu と

変わるが自宅マシンは一貫してUnix系

ch崩壊危機のときもUnix板にコテトリで居たりした


そんなんなので、他社の情シスとは仲が良かったりしたし

NASメーカの開発担当もML仲間でいろいろ聞けた

グループ鯖単独運用の我儘が効いたのも

部のIT担当と一緒に今はなき初級シスアドを受験

部のIT担当がやらかして、おっさん合格

おっさん勢いでセキュアドも合格するという

仕事の内容とは全く関係ない

評価もされなかった、余分なことばかりしていた


社外講習で部では誰も行かない、信頼性工学とかも立候補して受講

鯖運用では必須の項目だから、とML仲間の他社の情シスの情報で受講

当然、評価対象害 外ではなく 害 だって仕事止まるから


それでも、なぜか得意先の評判は良かった

同じレベルで、協力メーカさんの評判も良かった

ただただ、社内の上司の評判は悪かった


ああ、おっさんが若い頃は55で定年だったし、なのに

いの間にか年金支給年令が65とか、勘弁して欲しいと想いながら

おっさんは、擦り切れて疲れ果てて、無理やり社会の歯車から外れて

インスタで蝿を狙っては、スベるを繰り返していた


またスベって、フォロワー増えずと沈んでいる時に玄関のチャイムが鳴る

インターフォンで見ると、緑の帽子に緑の服で黒髪ロングヘアの美人さん

また、国王の商人か 暇だし 先日読んだ強酸の洗脳指南書を参考にして

逆洗脳にチャレンジして、この美人さんと二人で並んで自撮りすれば

蝿る とか下心満載で玄関に向かう


どうも国王の商人ではない 国王の商人なら三人組でBBAが後ろに居る筈だがいない

この緑服の黒髪美人 エステルさん!!と自己紹介してくる

おっさん、一応 郊外の駅まで徒歩5分の一軒家餅

宗教が何度も狙ってきていて、おっさんが話すのは若くて美人のみ

と国王の商人のBBAにも認知されていた


20代の時、友人関係でどうしてもと 手相を見るカルトの集会に誘われ

美人さんに距離50cmの対面で手相を見られながら

「一番したいことをすべきです」と言われて

「美人さんと朝までやりたい インターに行こう」と大きな声で言って

美人さんの手を引いて集会を出ようとして、つまみ出される も経験している

件の友人に「おっさん あれは無いわ」と言われたが

「あの美人に手を握られて50cmで言われたら あれしか返すことはない」

と言い切り「お前 他になにかあるか」と訊き返すとかしていた

その時の友人の対面は爺 気の毒ではあった


ちなみに王蟲でこれやると、美人さんとインターに行けるとの事だった

まぁ王蟲も、美人を充てがうのは、成績優秀の男のみと信秀大の奴が言っていた

おっさんのFランではつまみ出される前に、そもそも呼ばれない


そんな思いがグルグル廻りながらエステルさんの話を聞く

旅に出ないかとに誘われた

ブレグジットで種500 レバ30で ポン様暴落に賭けて勝利して

もう社会の歯車から外れてるし

なんでもいいやと、話を聞くこと1時間


エステルさんの「居眠りは私の膝でいいわよ」が決め言葉に鳴り響き

定期券を100で買い ってタダじゃないのかと思いつつ

機関車に曳かれる客車に乗って、エステルさんと旅に出てみたおっさん

旅に出て見たら、確かにエステルさんの膝枕で居眠りはさせてくれる

でも次に進めない

全然次がない


しかも、注意深く観察してると、どうやらシャフトに一直線

勝負して20%の税金払って無理くり社会の歯車を脱したのに 次はシャフト!!

シャフトにはなりたくないと、走行中の客車の窓から脱走したら時空を超えて

異世界へタイムリープしてしまった


若返ってと言うか、異世界の若者と言うか 異世界の自分??

とりあえず、鏡を見てみるが ブサメンのママ

若返っただけで、廻りを見てみると、昔入社した佐藤化学にそっくりで

実家から遠く、寮生活を満喫していたバブルの前の頃に異世界転移していた

まぁ、若くなったし、しばらくこの異世界を楽しもうと能天気を炸裂させる


多少のパワーは感じれる

とりあえず、寮の部屋に入ってみて

おいてあった鍵を持ち、当時の愛車のダルマを見に行く


ボンネットを開けても出てくるのは、2T-Gのソレックスツインではなく

昔のままの シングルキャブの2T 近所のお爺さんに貰ったままだ

そろそろ亡くなるはずなので、一度電話をしとかないと

おっさんは僧籍も持たずなので、問題ないが

実家が寺で僧籍持ったやつが、ショックの代金を待ってもらうのに

あそこの爺さんがもうすぐコレなので とか聞かされると坊主丸儲けだな

カルトも従来の宗も同じだよ と思う


乗ってみて、ノンスリは効くし、足もどアンダーセットのまま

タイヤもラリーマスター3の165/80-13で山も充分ある

ボディは意外と凹んでいない

これから凹ますのか


懐かしい、オートルックのバケットにシュロス

そういや、このバケットとシュロスの代金 村山先輩に払ったけ?

3000円という格安なのに、それすら払った記憶がない ひどい後輩だ

足も、山内先輩のダルマが15mを転がって落ちて廃車のドサクサで貰ったんよな


2T-Gも欲しかったけど、落ちてる最中にダメになってたんだっけ

「横転して転がって落ちると意外と人間大丈夫」とは山内先輩談


寮も昔ママの、そのまた昔は4人部屋だったらしいが、寮生も減り部屋もダダあまり

和室の16畳ぐらいある部屋を一人使っていたんだよな

しかも、部屋が散らかると、総務の課長の所に行き隣の部屋の鍵を貰い

必要なものだけ隣の部屋に移動させ、残ったものは不要として

ゴミに出すという、掃除方法を採用していた


それで、当然元の部屋に戻るとか殊勝なことはせずに

汚くなるまで隣だった部屋がおっさんの部屋になり

汚くなったら、また隣(元の部屋)に戻るとを繰り返していた

また、それをやっていこう と決めるおっさん


今宵も深けたようで

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