第6話 試着室へ

七は、両側に女の子に腕をガッシリと掴まれて歩いていく。

七はニコニコしてる。

「優衣さんと星先輩に囲まれる私幸せです……」

二人が彼女を連れて来たのは服屋である。

「服屋ですか?」

優衣はニイとする。

「七様。何着てもらおうか?」

星もニイと、同じく妖しく笑う。

七は怯えつつ試着室へ。

まずは優衣の趣味。

「七様には、この、白のワンピースを」

白色のワンピースを七は着ている。

七は、服をつまむ。

「か、かわいい服ですね」

優衣は、七の手を握る。

「かっわいい!七様!はあ……素敵!もう、いい……次はこれを」

七は、次に猫耳パーカを着る。

星の趣味だが、優衣もたまらぬ。

「ニャンてして!七様!」

七は恥ずかしがりがる。

「あ……あの……私………」

七は泣きそうな目をしてる。

「私………あの……にゃんなんて……かわいくないですし……」

星は七のあごに触れる。

「ニャンだ。ニャン」

七は泣きそうな目をする。

ゆっくりと手を上げると。

「にゃ………んです」

星は厳しい目をする。

「にゃんをしっかりしろ」

「にゃ……」

そこへ優衣が前に出る。

「強制はよくないよ?星様」

星は「あ?」とする。

「七はかわいい。とてもかわいい。ニャンをしてほしい。かわいい彼女しかできない。泣き目だからいいんだ」

七は泣きそうな目をして、する。

「ニャン………です」

星は顔を覆う。

「やばい……………今回の主役かわいいな……」

優衣もたまらなく、顔を覆う。

「か、かわいい………………」

七は恥ずかしそうに顔を赤くした。

「あの………よかったですか……?」

七の姿に優衣は膝をつく。

かわいい。

星もたまらないようだ。

どうやら七は素直な感じのようで二人に好かれているようだ。

七は素直に質問する。

「あの、お二人とも……私は…ここで何かすることとかは…ありま…ありますよね…?」

星はニヤッとする。

「優衣は言ってないんだな。そうここでは。することがある。何もなく楽しいだけの世界なんてあるわけないだろ」

七はうなずく。

「そう、ですよね。私は何をしたらいいですか?」

優衣は七を抱きしめると彼女へニコリとする。

「七にもね、戦ってもらうよ」

「戦うのですか?私、出来ないですよ……」

優衣はニマリとする。

その瞳は暗い。

「してもらうよ?七様」

七は小さくうなずく。

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