第4話 星との出会い

七は、星と出会った。

星はどこか強気で怖い。

「七」

七の腕を組むように歩く。

「とりあえず、やることはしないとね。ねえ七。幼なじみ、妹、クラスメイト、あとは、先輩どれがいい?」

選べるようだ。

「えと、私選んでいいんですか?」

「早く選べっていってるだろ?」

七は選ぶ。

「先輩………」

「先輩か。分かった。七いいよ」

「星先輩」

「うん、私は先輩」

隣の優衣は言う。

「幼なじみに先輩。うれしい?七様」

七はうつむくと顔を覆う。

幸せとしかいえない。

他の幸せなんかない。

二次元の女の子がいればいい。

他なんてどうでもいい。

「はい。うれしいです……優衣さんと星先輩」

七はニコリとする。

他の幸せなんてないんだから。

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