第177話 この世は、神様吹きだまり~♪
【嵐side】
「妹たちが男を我が家に連れ込んだだと !」
英里香なら、ともかく男嫌いの明日菜や男に興味の無いパラスまでが、男に付き添っている。
ポカッ !×3
「人聞きの悪いことを言わないでよ !」
英里香がプンプンと怒っている。
よし、ここは俺の必殺ギャグで場を
「殴ったね、三度も撲った !
父ちゃんにも……「 いい加減、飽きたのじゃ !
同じギャグを三度も
俺の必殺ギャグに由利凛が口を挟んできた。
「誰がお笑い芸人なんだよ !
それも三流だと、もし俺がお笑い芸人に成ったら超売れっ子お笑い芸人に成るに決まっている ! 」
「 いつもスベっているお兄ちゃんは、一発屋で終われば良い方だと思うのじゃ !
でも、巧お兄ちゃん とロッキーと三人でユニットを組んで、妾がプロデュースしたら間違いなく売れるのじゃ !
ユニット名は『二台目ダチョウ倶楽部』なんて、良いと思うのじゃがどうだろう ?」
「『二台目』じゃなくて『二代目』の間違いだろう……その前に、成らないからな お笑い芸人には ! 」
「残念 ! 気が変わったら言って欲しいのじゃ。
後、『二台目』で良いのじゃ !
バッタもんのダチョウ倶楽部と云うことで、勝手に名乗るのじゃからね !
偉大な先達であるダチョウ倶楽部の二代目を名乗るのは不敬というものなのじゃ ! 」
俺たちが、バカをやっている間にウチに運び込まれた男は気絶しているようだった。
まったく、ニヒルな俺が由利凛のせいで3枚目みたいに成っているじゃないか !
運び込まれた男を看病している三人に、
「ところで、その男は誰だ ?
…………って、云うか……この男、何処かの神の転生者だぞ !
今の俺の神力では詳しくは解らないが、相当に高い地位の神だと思うぞ ! 」
そう、軍神アレスだった時ならともかく、今の大江戸 嵐のゴッド・アイ(鑑定)では詳しくは解らないのが歯がゆいが仕方ない。
本当なら神としての記憶も神力も封印されているハズなのだから。
妹たちも俺に言われて初めて気がついたようだ。
「このスケベ男が !
英里香を怒らせてしまった奴が悪いと思うが、
この事が切っ掛けで、封印が解けてしまうのはヤバいな。
おそらくは、俺たちと同じ人間世界での修行が目的だろうからな。
英里香や明日菜に詳しく聞いた。
道頓堀こける……面白そうな男だな。
不思議なことに、普段は来客がいても興味を持たないウチの猫たちが集まって来ていた。
ウチの最古参のタビやボンドまでが、こけるの奴を見ている。
何か凄く嫌な予感が……
※作者より
次回は 17日 金曜日に更新する予定です。
よろしくお願いします🙇
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