第64話嵐のごとく Ⅳ ①
【嵐side】
久しぶりに『ドラコン・ファンタジー』にログインすると、直ぐにトモエからフレンドコールが来た。
「ケンシン ! 君たちがゲームに復帰するのを待ちわびていたよ !
細かい事情は後で話すから、この間のNPCが経営しているレストランで会えないか ? 」
なんだか切迫感を感じたので、直ぐに返事をした。
「おう、判ったぜ !
仲間に声を掛けてから向かうから待っていてくれ ! 」
一緒に居た
レストランに俺達が着くと少し遅れてギレンとアゲハも駆け付けた。
4人で中に入ると トモエと知らない女が居て、此方に気がついたのか手を振っている。
席に着くと、さっそく自己紹介が始まった。
「 私は『ライジング・サン』のパーティーメンバーで、ネイ。
職業は『魔導士』で、得意魔法は『雷系』と『炎系』です」
トモエからの相談は、臨時パーティーの申し込みと魔王退治をするための手伝いだった。
そして、俺達に声を掛けた理由は、この間手に入れた『聖剣』にあった訳だ。
「 第二の魔王の名前は『チョウエンビブリオウー』!
私達抜きで攻略組の『
その2チームなら知っている。
確か、全員が在日アメリカ人のチームで、My Tubeで自分達の戦闘シーンを流していたのを見たことがある。
「私達『ライジング・サン』は、リーダーのミルキーと副リーダーのクリスが居なかったので不参加だったんだけど、私達抜きでも2チームなら攻略出来たハズだったんだ !
しかしながら、倒すことが出来なかった。
魔王のスキル『Hp回復(大)』の影響が大きすぎて、ダメージを与えるより魔王の回復の方が上回っていたんだよ。
後から連中が撮影していた画像を見て判明したんだが、魔王は魔方陣の上からは動いて居なかった !
回復の
そして入り口には例の歌詞が書いてある板が貼ってあった 」
トモエの話を聞いて、やっと納得出来た !
ボツえもんに売ろうとした、例の『聖剣』は売ることも捨てることも出来なかったんだ。
てっきり、運営サイドの
もちろん、他のパーティーに
本来なら俺達のレベルでは経験が出来ないイベントに参加が出来るんだ !
魔王攻略は、後日と云うことだか、現在の俺達の装備では不安があった為にNPCの防具屋に行くことにした。
本当は、NPC鍛冶屋で俺のミスリルの剣を限界まで
「このタワケが ! この間のボス戦で盾を捨てたのを忘れたのか !
盾を装備出来るのは、
珍しくギレンがキレていた。
普段は、クールぶっている癖に珍しいなぁ~
※作者より
前回、 奇数日更新予定とお知らせしましたが、なるべく連続で更新するように努力するので よろしくお願いします。
ときどき休む日もあると思いますが、リアルの仕事や生活を優先する為なので、お許しくださいね。
m(__)m 🙇
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