第31話可愛いは正義よ!

【蝶子side】


 中間テストかぁ~


 勉強は嫌いなのよねぇ。

 世の中、勉強より大事な事があると思うの~!

 それに、蝶子みたいに可愛い娘は、お金持ちのカッコいい男の人と結婚するから勉強なんて必要無いと思うのよねぇ。


 嫌いだからって成績が悪い訳じゃ無いのよ、蝶子は普通レベルには成績が良いんだからぁ~!


 大江戸ファミリーの女子チームはトップ成績を、独占しているけれどぉ~

 そのせいで幼馴染みの蝶子が比べられて、頭が悪いみたいに思われてぇ迷惑なのぅ~

 でも、男子チームの嵐くんや巧くんは蝶子と成績が同じくらいだから付き合い易いしぃ~、大江戸家はぁ~お金持ちだからぁ~蝶子の旦那様にピッタリなのよねぇ。


「ねぇ、蝶子ちゃん!

 私服は、何処で買っているの?」


「ソフィアちゃん、今度一緒に『108』に買いに行きましょう~」


「私も連れて行って、蝶子ちゃん!」

「私も」「私も」「私も」「私も」「私も」


「みんなで一緒に買いに行こうねぇ~」


「「「「「「「

 ありがとう、蝶子ちゃん!

 」」」」」」」


 お友達から お洒落の質問に適切にアドバイスをしてあげる蝶子、優しいー!



 ♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔


【明日菜side】



 夜野蝶子アフロディーテあなどっていたわ。

 気がついたら着々と仲間を増やしていた。

 オリュンポスで一番嫌われている女神だから安心していたのに腐っても女神と云うことね。


「ちょっと不味いわね、蝶子アフロディーテが自分の派閥を作り始めているわよ。

 無意識に魅了を使ってファンクラブまで居る始末よ」


 英里香エリスの心配はもっともね。

 フレンドリーと云えば聞こえは良いけれど『甘いささやき』と過度なボディータッチを使って男の子達を勘違いさせて蝶子アフロディーテとりこにしている。


「お前たちは『男』に興味は無いのか? 」


 嵐お兄様が心配そうに聞いてきたけど、


「今の処、気になる男性は居ないですね」

 私が答えると、


「………男に興味ない………百合じゃ無いからね!」


「私が気になる男の子は居ないわよ、お兄様」


 パラスも英里香も今の処、男の子には興味無しみたいね。


「………光介より良い男の子なら考えるのじゃ!」


「………私は良く分からないよ! 友達じゃダメなの?」


 ユリリン………由利凛は意外と一途ね、だけど不倫はダメよ。

 恵利凛には 『恋』は早いようね………いつまでも素直で居てね。



 ※光介………鹿島光介とは、由利凛が邪神だった時に管理していた世界の大魔王 茨城いばらき恭華きょうかの夫である。

 光介も職業は魔王である。

 二人は、パラレルワールド『ジパング』の学生だったが、異世界へクラスメイトと一緒に召還されたが、女神メッサリーナを嫌い邪神ユリリンの側に付いたのが『縁』でユリリンに惚れられるのである。

『邪神ちゃん バンザーイ!』より

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