第7話 若葉
「今日は入学式だ!
中学も楽しく元気に過ごすぞ!」
朝から若葉は、元気だった。
今日は、両親と一緒に入学式に参加する為
大輝とは、一緒じゃない。
「大輝、大丈夫かな…?
学校に着けばわかるか!」
と、思い支度をした。
中学の制服に身を包み
入学式へと出掛けていった。
両親と共に、中学校に着いて
すぐに大輝を探した。
すると
ちゃんと家族で来ていた。
「よかった!安心した!」
若葉は、心の中で思った。
急いで大輝に声をかけに行き
大輝の両親にも挨拶をした。
若葉は、
他の友達にも声をかけられて
忙しくしていた。
いつの間にか入学式の始まる時間が近づき
まずは、クラスに行く事になった。
クラスは、D組
大輝とは、別のクラスになってしまった。
「私が一緒じゃなくて
大輝、大丈夫かなぁ?」
なんて思いながらクラスに入り
入学式の説明を聞いて体育館に移動。
入学式が無事終わり
その日は、それで終わりだった。
帰る前に、大輝を探し駆け寄ると
「一緒のクラスになれなかったね。
でも朝は一緒に行けるから
あんまり変わんないよ!
帰りも部活が始まるまでは
一緒に帰ろーね!」
と、伝え今日は両親と共に帰ることになった。
入学祝いにと
夜は、外食になった。
若葉の家族は仲が良く
両親とも明るいので
楽しい時間を過ごして帰宅したのだ。
明日も大輝を迎えに行くので
学校の準備をしてから
眠りについた。
次の日
朝食を食べ、支度を済ませ
大輝の家に向かった。
大輝は暗い顔をしていたが
ちゃんと挨拶を交わしてくれた。
大輝のに母親に呼び止められた。
「若ちゃんごめんね…
突然だけど離婚する事になったの。
それで今日から大輝と
二人で生活する事になったの。
…
大輝とは今日ちゃんと話すから
何かあったら
大輝を支えてあげて…
申し訳ないけど
お願いします。」
申し訳なさそうに伝えてきたので
「任せてください!」
と、しっかり応えた。
若葉にとって大輝を支えるなんて
当たり前であった。
そのまま学校に向かい
歩きながら
「大輝大変だったね…
…
でも、私との関係は変わらないよ!
いつも通り元気に楽しくやっていこ!」
と、元気良く伝えた。
学校に着いてから
教室の前で分かれるまで
たわいもない会話をしつつ
「大輝クラスで馴染めるかな?
馴染なかったら私がなんとかする!」
密かに決意をした。
若葉自体はなんのこともなく
クラスに馴染み
いつの間にか中心になっていた。
大輝の様子が気になり
隣のクラスをそっと覗くと
同じ小学校の友達もクラスに何人かいた為
無事クラスに馴染めたようだ。
とりあえず
一安心である。
帰り道
大輝と一緒に帰り
クラスの話をして歩いた。
大輝も
「みんなと仲良く出来そう!」
と、言っていたので
今のところ
学校では心配いらないようだ。
家での事は気になるが
まずは大輝の母親が
今日、話をすると言っていたので
若葉は、
明日まで待つしかなかった。
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