第2話 竹橋が化現してきたはず?

夏休みが終わった

また、どうにもベトコンが食いたくなって しかも大牧店まで車で行く

店は綺麗なっているわ、田んぼが住宅と店舗になってわ風景は変わってるが

系列店で一番辛いは健在らしい


小学生が真っ白な宿題を前に悲鳴を上げている頃に

なにかの気配がしてくる

これだ ベトコン しかも大牧店に来たくなったのはそう言うことだろう


俺も大人というか還暦のジジイになってるし

ビールを呑んでの運転は今現在の法律では違反と理解している

中京 大牧店 今日はビールは我慢しようと決意して座る

だが、早々に落とし穴があった

セットで頼むとゲソ唐が付いてくる

俺は唐揚げは何だろうがレモン派

だが中京は塩コショウ これではビールが欲しくなる


更に、俺に追い打ちを掛ける張り紙


代行運転 昼間割引実施中 30%off 


30%offしてもらっても、ベトコン+ビールの三倍

そこから記憶があやふやだが

店員を呼び 生中 と言ってしまっていたらしい


生中が配膳されてしまっては仕方がない

ゲソ唐をつまみに二杯目を飲みながらテーブルの向かいに居るであろう

竹橋に語りかける

というか、語りかけられる


「高崎さん 貴方は間抜けだった」聞こえてくる声


「落ちて逝くような奴に言われる筋合いはない」誰も座っていないい席に語る


「それは、そうですが ベトコンを一緒に食う女 OKサインです

 その日の晩に行かなかった高崎さんが悪い」


「それは反省したよ でもな高1の15の娘にはそうは行けんだろう 捕まる」


「それよりも 山瀬先輩の合コンで紹介して貰った 水穂短大の娘 

 竹橋 お前の 二宮の本店に行こう で思いっきり振られたぞ」


「それこそ、連発でベトコンですよ 一緒食べればOKですよ

 高1の娘ですら一緒に食べた高崎さん 貴方なら食べれました」


竹橋の幽霊と思って話していたが、言葉使いとか違和感が仕事しまくり


ベトコンが配膳されて食い終わりビールも三杯目が飲み終わる頃

誰も居ないはずの対面の席に「その人」が居るのが見える

思いっきりの 狩衣!烏帽子も笏も装備した神主さん候の知らない人

気にしたら負けで放置する


代行屋の人が来てくれたので会計を済まして駐車場無向かう

俺の車を見て二人で相談している代行屋

「どうした」訊くと


「この車 いまだと えらい高値に でも保険の査定はしょぼくて」代行屋


「そんなんなの」


「FDだと、専門店で、ラス前のバサーストが600で売れたとか

 それに、この車 どれくらい出してます」グリルのインタークーラーを見る


「シャシダイで350 でもエアコンは効くぞ」


「あ、お断りです オーラスのスピリットR TypeAの限定色に レカロのフルバケ

  ガチ600クラス やらかしたら保険でカバーできない」

チタニウムグレーの色とフルバケを見て断ってくる


ラストのスピリットR TypeAは正解だが

フルバケはSPARCOのカーボンに換えてある


断ってきた挙げ句に「エンジンは」訊いてくる

「サイドでRX6のシングル 三基目に交換した所だ もう一基は予備がある

 それで死ぬまで行ける計算だ それはいいのだが俺は帰れないのか」


「この車の代行はまず誰も受けませんよ

 どうせツインプレートとかも入ってるんでしょ 重いクラッチでシビア」

まるで、ツインプレートが悪いみたいな言い草で言ってくる


揉めていると支店長が出てきて事情を聞いてくれる

しかたなく「どうすべ」店長と代行屋と協議する


「明日取りにくれば 駐車場はいいですが、盗難の責任までは負えません」


「一応 ハンドルロックもあるし、ホイールロックもあるから大丈夫かな」


「もうどうでもいいや 近所にホテルないか」放り投げる


「車で3分の所にビジホがあります そこまでは乗せてきますよ」代行屋


「それで頼むわ」ロック類を仕込んで

代行屋に乗せてもらいビジホへ行くことに


スマホで予約していくと安い との事でその場で予約する


ホントに5分も掛からずにホテルに到着

距離を訊いたら800m 歩いても10分掛からない

代行屋は拒否の詫びで料金は要らないとのことで帰っていった


ホテルのチェックインは15時 今14時50分

奇跡的に喫煙室が取れたのは不幸中の幸いだ


とりあえず、ロビーにあった ご自由にどうぞ のコーヒーを頂き

喫煙ルームへ行くと、さっきの狩衣の人が見える 

結構若い感じで髪の毛もあるし白髪もないし、顔にシワもない

俺は白くなってるわ、モヒカンにすると途中で途切れるわなのに


ド平日の午後 三時前 流石に誰も居ない


「高崎さん タバコは辞められたほうが」若い狩衣が言ってくる

竹橋は吸わなかったからな


「600円だぞ 200円から三倍だ でも物価上昇率から行くとそんなもんだ」


「そんな理論とデータでだけで語られると」


「そう言う教育を受けたから」狩衣と会話してるのはどうなんだと思う


「狩衣の人さぁ お前幽霊なんか? 神道だから神様かなんかなのか」


「一応 神の名簿には載っております が下っ端 古事記にも出てこなくて」


「下っ端だろうが、神様は神様だ」


「そうですが 名も通ってなく誰にも知られていない 神通力だけはあります」


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代行屋さんが断ってるのはフィクションですが

FCの400馬力だと雨の日は簡単(=勝手)に横向きました

まだ制御が雑だった時代なんですねどね

FDの350はその辺の経緯で馬力を下げた設定にしています


理解る 俺も横向いた と経験のある人は フォローと応援コメントを!

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