9 悲劇

 静也は、とある病院の一室にいた。

「静也、静也。大丈夫かい。」

「ああ、園長先生、母さん。」

「よかった。彼に会ったのだね。」

「そうさ、彼に会った。その結果がこれだ。」

 静也は、彼の兄に撃たれ、腹と首に大きな穴ができた。

 「先生、うちの静也は元通りの生活ができるのでしょうか。」

「それは、難しいですね。この子の穴は奥まであり、治すのも無理でしょう。命も持ってあと三日かと。」

「そんな…」

 静也はその二日後死んだ。

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