7 オセロ

 静也は刀を向けられ、「オセロするかい?」と問われた。彼は、その意味を知ったうえでオセロを始めた。

「じゃあここだ。」

「ここ。」

「ここ。」…二人のオセロと同時に、会話も進んだ。

 「そうか、母さんは爆撃のさなか双子を生んで、WWⅲは俺たちが物心ついたとき終戦を迎えた。」

「そうさ。ところで、君はどうするのだい。」

「…なあ、一緒に母さんと話さないかい?」

「…………………無理だ。」

「なぜだ。」この言葉で、オセロが動いた。

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