2 道のり
彼は、不意に目覚めた。原爆が病院に投下される夢を見たからだ。
「ねぇ、静也先生。」
彼は、はっとした。昨日縋り付いていた子が目の前にいるからだ。
「どうしたの、友行。」
友行は彼にある手紙を渡した。名宛人不明の。
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