復讐劇の始まり〜今から生まれ変わる

@kiara333

プロローグ

人生は思いいもよらぬ方向に行く時がある。


世の中はあまりにも無常で、試練の連続。

 

人は思いもよらない出来事によって、

奈落のそこに落とされるものだ。


あの時、私はたしかに、絶望の淵にいた。


意識を失い、気づいたら、真っ暗な暗闇の中にいた。

朦朧とした意識の中で、目を開け、体を起き上がらせようとするも起き上がれない。


何か分からないが、人間が入れる桶のような物に

閉じ込められたようだ。


辺りは声が聞こえず、何も見えない。


暑くて、息ができないくらい苦しい。


空気が欲しい。何かに乗せられ、揺られている。


でも、真っ暗で光がない世界だ。


いったい、私はどこに連れてかれたんだろう。


なぜ、私はこんなとこにいるのか。


揺られながら、今日の出来事を思い返してみる。


たしか、あの女、私をいつも馬鹿にする憎き、

リーナから呼び出されて、学校の裏庭に行って、

て、それからどうしたんだっけ‥


そうだ、それからしばらくして、後ろから誰かに殴られて気を失ったはず。


それで、今、どこかに運ばれてるってとこだろうか。

いったい、あの女は私に何をする気なのだろう。


どちらにせよ、性悪なあの女のせいで、この狭いところに閉じ込められたのは間違いない。


思い出しながら、感情が熱くなり、怒りがとめどなく、溢れてきた。


やっぱり、アイツの仕業だ。


タダでは済まさない。

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