5.悪魔の誘惑あるいは虚言

 古今東西の事例を紐解いてみても、悪魔の誘惑に乗った人間の末路というのは、ほぼ例外なく不運なものだ。悪魔の誘惑は魅力的だが、避けられぬ悲劇を招くからこそ悪魔なのだ。

 そして今、木下はその悪魔の誘惑を受けていた。

「さあ、どうだね木下くん。悪いようにはしないよ」

 愛しい恋人にそうするように、紳士的な手つきで木下の肩を撫でる田崎。触れられたところからぞわぞわと、何か良くない気のようなものが体内に入り込んでくる――木下はそんな感覚を覚えていた。

 この田崎という男は、「氷の華」を頂点とする詐欺組織やカルト教団の総元締め、言ってみれば詐欺や洗脳のプロフェッショナルだ。言葉や視覚だけではなく、触覚や嗅覚からも他人を惑わす術を熟知しているのかもしれない。

 常識的に考えれば、「YES」という答えはあり得ない。「氷の華」による悪行の数々を知っていれば、その後継組織を立ち上げるという田崎の誘いにホイホイ乗る理由は皆無だ。一時的には甘い汁を吸えるかもしれないが、それは多くの人々の苦しみと不幸の上に成り立つものだ。

 更に言えば、何か不都合が起きた時、田崎は容赦なく部下を切り捨てる男だ。この数ヶ月の間に、一体どれだけの構成員が闇に葬られたのやら。想像するだに恐ろしかった。安田だって、事故で死なずに生きながらえていたとしても、いつかはこの男に殺されていたことだろう。

 ――だがしかし、今の木下に「YES」以外の答えが許されているとも思えない。

 木下は既に、田崎の提示した二つの質問に答えてしまっている。部下にならないというのなら、このまま利用価値なしとして処分されるだろう。あまりにも不自由な二択だった。

「……それに答える前に、俺からも訊いていいか?」

「いいとも。時間はたっぷりあるんだ。なんでも答えてあげよう」

 木下の肩口から田崎の手が離れる。しかし、触れられていた部分には何か、べっとりとしたものが塗りたくられたような感触が残っていた。物理的にではなく、感覚的な。

(どうする? いくら時間を稼いでも助けなんて来る訳がない。何か、会話だけで流れを変えられる何かがいる!)

 実は、木下に「訊きたいこと」などない。究極の選択を迫られる中では、頭が真っ白になってしまい何も浮かばなかったのだ。今生まれたこの瞬間に、リアルタイムに考えていくしかない。

「……訊きたいことはいくつかある。まずは、……伊藤のことだ。伊藤を始末するように仕向けたのは、あんたか? それとも田奈か?」

「伊藤? 誰だね、それは」

「とぼけんな。エルゴ・ニュースの副編集長だよ。何日か前に、立派な土左衛門になって浮かんでた」

「……ああ、失礼。その人か。思い出したよ、田奈の所の下っ端だね。死んだとは知らなかった。しかも土左衛門? 水死か、ふむふむ……自殺、と言ったところかな」

「お前らが殺したんじゃないのか?」

「まさか。そんな小物を始末するのに、わざわざ人は動かさないよ。そもそも、彼は田奈の使い走りだろう? 扱いは田奈に一任していた。彼が君に、『俺が殺した』とでも言ったのかね?」

「いや、田奈も知らないと言っていた」

「なら、それが答えだろう。こう見えても我々は、必要のない殺しはしない主義なんだ。我々にとって重要な存在でもない限り、直接手を下すことはない」

 確かに、田崎の答えは筋が通っていた。田奈も、刑事の和田でさえも似たようなことを言っていた。

「人間一人を消すのは、君が思うよりも労力のかかることなんだよ。昔なら誰もいない山中に連れ込んで、バラバラにして焼却でもしてから埋めてしまえば良かったんだがね。今は科学捜査も発達してるし、そこら中が監視カメラばかりだ。どこに証拠が残ってしまうか、分かったものじゃない。殺しは最後の手段なんだよ」

「じゃあ、伊藤は本当に自殺、なのか。そういうタマじゃなかったんだが」

「木下くん、人間の心というものは、案外と複雑なモノなんだよ。君の知っている、その伊藤某の人となりも、その人物の一側面でしかない。ちなみに、遺書はあったのかな?」

「あった。周りの人間への感謝と、人生に疲れたとかなんとか」

「では、きっとそれが理由だろうさ。私の記憶が正しければ、その伊藤とやらはバブル世代で、大企業を放逐され、堕落し、最終的に君のところの社長に拾われて、ろくに仕事もせずに毎日パソコンのプリインストールゲームで遊んでいる――そんな男だったんだろう?」

 伊藤の略歴をスラスラとそらんじる田崎。概ね間違いではない。どうやらこの男の頭の中には、タナ・リサーチが調べ上げた様々な情報が収められているらしい。

「それで合ってる。これ以上ないくらい正確だよ」

「そして君は、そんな伊藤の姿を見て毎日のように苛立っていた。なんで仕事もろくにしていないのに、自分よりも給料をもらっているんだ? と」

「……」

 今度は、木下は何も答えなかった。図星過ぎて気味が悪かったのだ。

「合っているようだね。なに、仕事柄、他人の内面を分析するのは得意なのさ。一昔前で言うプロファイリングみたいなものだね。別に君が分かりやすい性格だ、という訳じゃない――さて」

 何かの癖なのか、田崎はつま先で床を三回叩くような仕草をして見せた。だだっ広い暗闇の中に、固い靴底がコンクリートを叩く音が響く。

「ところで質問だが、伊藤はやたらと態度のデカい男だったかい? 常に偉そうで、他人は下で俺は上、みたいな」

「そうだな。それもその通りだ」

「なら、話は早い。君は伊藤を、横柄で自堕落で他人を見下して生きている人間だと考えていたようだが……それは彼の一面、表側でしかない」

「表側? なら、裏側もあるってのか」

「もちろんさ。偉そうな態度も、他人を見下す仕草も、仕事にまともに取り組まず左団扇の生活を送っていたことも、全てある一つの可能性を示唆している。彼のそれはね、インフェリオリティー・コンプレックスの裏返しなんだよ」

「インフェ……なんだって?」

「インフェリオリティー・コンプレックス。日本語で言えば劣等感さ。バブル期に就職し、まるでヤングエグゼクティブが如くチヤホヤされてきた男が、景気低迷と共に能力相応の評価しか受けられなくなり、何をやっても上手くいかなくなった。運よくコネで再就職を果たしたが、部下はみんな自分よりも優秀でハングリー。それでも彼は、自分の無能を認められなかった」

「伊藤が偉そうな態度をとっていたのは、劣等感の裏返しだったってことか?」

「イグザクトリー! その通り。自分が無能の無駄飯喰らいだって認めるのは、彼のちっぽけなプライドが許さなかったのさ。それでも、会社にいる限り自分の無能ぶりを延々と見せつけられることになる。だが、会社を辞めれば生活が立ち行かない。自業自得とは言え、地獄だね」

 ――そう言えば、と木下は思い出す。伊藤は何かにつけて、部下の提案や仕事に茶々を入れる人間だった。その殆どは言いがかりだったが、伊藤自身はどこか「言ってやった」と自慢げな様子だった。

 もしかするとそれも、劣等感をごまかす為に手軽に「何かやった気になる」ルーティーンだったのではないか。

「さて、そんな伊藤にも、自分のちっぽけなプライドを支える秘密があった。なんと! 実は伊藤は、悪の秘密組織『氷の華』の配下である、これまた悪の調査会社タナ・リサーチの秘密調査員だったのだ! ……ふふっ、実際は借金がきっかけで使い走りにされただけなんだけどね。でも、彼にとって『実は俺は悪の組織の一員なんだ』という事実は、他人に対して優越感を覚える重要なファクターだった訳さ。ほら、あれだ。最近は中二病って言うんだっけ? 自分は他の奴とは違う、特別な存在だって思い込んで、謎の全能感を得る奴。傍から見るとマスターベーションにしか見えない、あれさ」

「ひでぇ言い草だな。まあ、分かるけどよ。それで? 伊藤がオナニー野郎だったことと自殺とが、どう結びつくんだよ」

 田崎は思いの外ノリがいい。傍から見る者があれば、田崎と木下が楽しく雑談しているように聞こえたかもしれない。だが、木下は囚われの身であり、田崎はその命の手綱を握っているのだ。田崎のノリの良さは、圧倒的強者故の余裕の表れだろう。

「君の口の悪さも大概だがね。――つまりだよ、伊藤にとっては『タナ・リサーチの秘密調査員』であることが、ある意味でアイデンティティだったんだ。だが、よく知らないが伊藤はポカをして田奈にクビを宣告されたんだろう? さあ、木下くん。その時の伊藤の気持ちを、三十文字以内で答えなさい」

「そりゃあ、心が折れるわな。……ああ、なるほど。だからアンタは伊藤の自殺が遺書の通りだって」

 伊藤の遺書には「人生に疲れた」と書かれていたという。もし彼が、田崎が言うようにタナ・リサーチの調査員であることを心の支えにしていたとしたら? その心の支えを失ったとしたら?

「納得がいったようだね」

「……ああ、恐れ入ったぜ。全部が全部、推測のはずなのに納得しちまったよ。流石は詐欺師の元締めだ」

「まだ、そんな憎まれ口を叩ける余裕があるのか。君は本当にタフだね。内心では命の危機に怯え失禁寸前な癖に、出てくる言葉は強気で粋。小賢しく回る頭だけが頼みの綱の、危ない綱渡り。けれども、手足の震えは完全に抑えているし、表情も見事なポーカーフェイスだ。いいよ、ますます気に入った」

「――っ」

 どうやら木下の虚勢など、この田崎という悪魔にはとうの昔にお見通しだったらしい。それを分かった上で、彼は木下がどこまで粘れるか試していたのだ。

「なあ、木下くん。君だって世間に恨み言の二つや三つや五つ、あるだろう? 『なんで氷河期世代だけがこんな酷い目に遭わなきゃいけないんだ』と思ったことが、何度もあるだろう? 自暴自棄になって大それた犯罪を起こして、沢山の人を不幸のどん底に陥れたクズみたいな連中を見て、『俺ならもっとうまくやるのに』と思ったことがあるのだろう?」

「そんな……ことは……」

「嘘は、良くない。エルゴ・ニュースで他人の不幸を記事にしながら、愉悦を感じていたんじゃないのかね?」

「う……あっ」

 言葉に詰まる。田崎の言っていることは全て図星だった。他人の不幸を悼みながら、その不幸を起こした犯罪者に胸を躍らせたことなど、一度や二度ではない。

 木下は、人間の屑なのだ。それを自覚もしている。だが、誰かに見破られたことなどない。それなのに、この男には――。

(勝てる訳がない。こんな、本物の悪魔みたいなやつに。ちっぽけな俺なんかが。……安田よう、お前は二十年近くも、こんな悪魔の近くにいたのか?)

 安田もこうやって、田崎に精神的優位に立たれたまま十数年を過ごしたのだろうか? それでも、最後には反旗を翻したのだから、安田はやはり凄い奴だったのだ。――木下はいつしか、そんなことを考え始めていた。

「さて、今度こそ答えを聞かせてもらおうかな? 木下くん、私の部下にならないかい? 君だってなりたいのだろう? 『氷河期世代』なんていう呪いの言葉の一部ではなく、君という人生の主役に。――もう、善人の仮面をかぶって我慢しなくたって、いいんだよ?」

「俺、は……」

 ――喉が枯れたように言葉が出ない。それは果たして、木下の体の最後の抵抗だったのか。既に心は折れている。田崎という悪魔に敗北している。にもかかわらず、木下に残された最後の何かが服従を必死に拒んでいた。

 今まで押さえつけていた体中の震えが一挙に押し寄せてくる。足も手も肩もガタガタと震え、歯と歯がぶつかりガチガチと大きな音を立てた。最早、二の句を継ぐことも出来ない。

「おやおや、少しいじめすぎたようだね。すまない。失禁は……していないみたいだね。うん、これならよし。君も友人にみっともない所は見せたくないだろうからね――ほら、木下くん。迎えが来たよ」

 田崎の言葉を待っていたように、木下の背後で「ギギギ」という重い金属同士が擦れる音が響いてきた。次いで、「カツ、カツ、カツ」というコンクリートを叩く靴音が。どうやら、誰かが背後にあったらしい扉を開いて入ってきたようだ。

 足音の主は、そのまま迷いなく歩みを進め、やがて木下の隣に並び立った。


 木下が震える体に鞭を打って、その人物の方へ視線を向ける。

 そこにいたのは、金野双美だった。


   ***


「こん、の……どうして、ここに?」

「君と同じよ、木下君。捕まっちゃった」

 てへっ、とでも言いたげに舌を出しながら苦笑いを浮かべる金野。言葉とは裏腹に、彼女には全くと言っていいほど緊迫感というものが感じられなかった。

(やっぱり、金野も「氷の華」と関係があったのか?)

 金野の娘である琴音の姿を思い出し、思わず身震いする。琴音は「氷の華」の中核団体の一つである「大銀河の波動」のお題目を呟いていた。つまりは、信者だ。母親の金野がそのことを知らないとは思えなかった。

 だが――。

「さてさて、捕まったのは我々の方だろうね。はじめまして、金野女史。私が田崎だ。君のことはよく知っている。ただ我々に捕まるだけの君ではないだろう? 警官隊がこのアジトに押し寄せる、くらいの手筈を、君ならば整えているはずだ」

「嫌だわ、ただの主婦にそんな真似が出来るはずがないでしょう? 買いかぶりよ」

「買いかぶりなものかよ。与党・自由改進党の重鎮の愛人――いや、実質的な妻ともなれば、警察も顎で使える訳だ。この上級国民め!」

「いくら政治家の関係者でも、警察を自由に動かせる訳がないでしょう? 思ったよりも世間知らずなのね、アナタ」

 次々に、木下には理解出来ない言葉が飛び交う。

 「警官隊? 助かるのか?」「金野が警官隊を動かしたってどういうことだ?」「与党の重鎮の妻? なんのことだ」木下の脳裏に様々な疑問が浮かんでは、言葉の意味を理解する前に消えていく。

「あらあら、木下君。きつく縛られ過ぎて紫色になってるじゃない。ちょっと待ってね、このロープ解いちゃうから。――いいわよね、そこのアナタ? どうせ彼を殺すつもりも仲間に引き入れるつもりもなかったんでしょう?」

「ほう、なんでそう思うんだい?」

 田崎の声のトーンが微妙に変わった。先程までの芝居がかった、感情の見えない声音ではない。今の彼の声には、どこか生気のようなものが感じられる。木下と話していた時とは、微妙に別人のようだった。

「もし、木下君の身柄を確保したいのだったら、最初からそうしていたはずでしょう? 貴方がたは、警察が彼を監視や警護するより前にマークしていたんだから。それなのに、あんな警告文で脅したり、田奈君を使って揺さぶりをかけたり、やっていることがチグハグすぎたのよ。『氷の華』の組織力があれば、木下君一人拉致監禁して洗脳するくらい、余裕でしょう? なのにそれをしなかった」

「……続けて?」

「だから、早い段階で気付いたわ。ああ、『氷の華』は木下君を始末したり仲間に引き入れたりするのが目的じゃないんだって。貴方がたの行動の全ては、木下君が安田君のことを真剣に調べるよう誘導することにあるんだって――木下君!」

「は、はい!」

 金野に強い調子で呼びかけられて、木下は思わず間抜けな返事を返していた。彼をパイプ椅子に縛り付けていたロープも、いつの間にか解かれている。それなのに座ったままだったのだから、相当に間抜けな姿だったことだろう。

「あの人、貴方に何か吹き込まなかった? そうね……例えば、安田君は本当に死んだのか? だとか。安田君が警察ではなく私達に資料を送った理由はなにか? とか」

「……金野、もしかして俺達の話を聞いてたのか?」

「私はついさっきここへ来たのよ、聞いてる訳ないでしょう。仕掛けておいた盗聴器も見事に壊されちゃってたし。推理……ううん、女の勘ってやつよ。で、どうなの?」

「おい金野。今、盗聴器って言わなかったか」

「いいから! 答えて!」

「は、はい! 聞かれました!」

 金野は何かとんでもないことを言っていたような気がするのだが、勢いでごまかされてしまった。今までの彼女は、木下を立てることを忘れない淑女だった。だが、今の金野は鬼軍曹もかくやという迫力に満ちていた。

 もしかすると、こちらの方が本物の彼女なのかもしれない。

「それで、木下君はなんて答えたのよ」

「ええと……安田は間違いなく死んだってのと。後は、その、安田が俺に資料を送りつけたのは、あいつが幸せだった頃しか知らない俺に判断を委ねたかったから、じゃないかとか、色々……」

「なるほどね。まっ、予想通りかしらね」

「……えっ?」

 呆気にとられる木下には答えず、金野は一歩踏み出し田崎と対峙した。堂々たる立ち姿だった。

 一方の田崎も、心底愉快そうな表情を浮かべている。先程までとは打って変わった、どこか子供っぽい笑顔だ。何故だか木下は、その笑顔に覚えがあるような気がした。

「ねぇ、そこのアナタ。ここに私が乗り込んでくることは、どのくらい想定していたの?」

「……三割、と言ったところだね。君が来ないようだったら、木下くんの調教を完璧にして、おウチに帰してあげるつもりだったよ。どちらかと言えば、その方が好ましかったんだが」

「ふぅん、案外『策士策に溺れる』人だったのね、アナタ。あんなにあからさまな誘導の数々を見せつけられたら、木下君みたいにピュアな人以外は普通に気付くわよ。アナタのやりたいことに」

「君は自分を普通の人だと思っているのかい? 君もとびきり逸脱した側の人間だと思うがね」

 バチバチと火花が散りそうな程に視線をぶつけ合う二人。木下は最早、蚊帳の外だった。二人が何を言っているのか、さっぱり理解出来ない。

 ――だから、次に金野が口にした言葉の意味も、全く分からなかった。

「本当に、アナタのやり口は徹頭徹尾わざとらしいのよ。そういうところ、昔から変わってないわよね、

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