ドゥルズ・プロジェクト

藤乃宮遊

第0話 ハァモニィ

 ある日、世界は終末を迎えた。

 

 同じ日々が繰り返されるだけの世界には。

 誰の記憶にも残らない、そんな世界には。


 それを世界と認識していないのであれば。

 それは終末なんだと俺は思う。


 眼下にあるそんな世界を見ながら。

 青く染まり、銀河一きれいな惑星を見ながら。


 それでも、世界は終末を迎えた。


 

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