第8話 答え

 青年剛はハートが高鳴る。純子さんは真っ直ぐに剛を見つめた。純子さんはまだ何も答えない。純子さんはニッコリ笑う。それを見て剛はやったと思った。


「ごめんなさい」


 純子さんの答え、青年剛は地の底へと落とされる思いだった。


「今日の剛はなんだかおかしいね? でも気持ちだけもらっておくね?」


 その言葉を聞いて、青年剛は目に見える景色がガラリと変わった。いつもの自宅、誰も居ない、一人の部屋。青年剛は純子さんの記憶がなくなった。

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