日本酒彼女~かわいくてちょっと吞兵衛な彼女と過ごす癒しのふわふわ時間~
五十嵐雄策
第1話 プロローグ
桜「あ、待たせちゃったかな?」
桜「ごめんね、ちょっと前の授業が長引いちゃって……」
桜「ほら、心理学の授業。あの教授、いっつも最後の雑談が長いんだよねー」
桜「聞きながらずっと今日の最初の一杯を何にしようか考えちゃってたよー、あは は」
桜「あ、もしかしてきみも楽しみで楽しみで待ちきれなかった?」
桜「あはは、顔に書いてあるって」
桜「うんうん、そうだよね、その気持ちはよーくわかるよー」
桜「だって……」
桜「今日はこれからおいしい日本酒が私たちを待ってるのかと思うと、もうわくわくでふわふわでいてもたってもいられないもんね♪」
桜「わかるわかる、もう武者震いがしちゃうっていうか……え、もう飲んでるんじゃないかって」
桜「もー、それは確かに昨日も飲んでたんだけど、そんなんじゃないってば!」
桜「そんな意地悪なこと言ってるとひとりで行っちゃうよー」
桜「ふふー、そう、今回もすっごくいいお店を見つけたんだから」
桜「きみと私……二人だけの日本酒同好会にぴったりの、お酒も料理もとびっきりスペシャルなお店」
桜「きっときみも大満足だと思うよー」
桜「さ、じゃあ行こっか?」
桜「お店があるのは中野だから、まずは駅に向かわなきゃね」
桜「……っと、あ、そうだ、忘れてた」
桜「ほら、いつものやつ」
桜「あれをやっとかないと、飲みに行くって雰囲気にならないもんね」
桜「ということで、んん、こほん……」
桜「それじゃあ今日も……良い水、良い米、良い酵母。楽しんじゃいましょう、おいしい日本酒。おー♪」
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