新入隊員ミケト
新人隊員が入るって
人間に近い猫、猫妖精(ケットシー)族の存在が当たり前になっているこの世界。
目には目を歯には歯をケットシーにはケットシーをそんな理由で猫耳特殊部隊は存在している。
この特殊部隊の主な任務は、対テロ、対凶悪犯罪、対猫妖精事案から対超常現象まで様々である。
人々はケットシーの事を守り神と呼ぶ者と居れば、やはり化け猫共と言われる時もあるが、古から世界の防衛はケットシー無しではやっていけない状況でもあった。
そんな中、数ある猫耳特殊部隊のチームシロンでは、チームリーダーのシロンがメンバーを集めてある発表を始めた。
「今度、我がチームに新人隊員が入ります!」
そう発表したのは、白い髪が特徴的なチームリーダーのシロン。
発表後、他のメンバーから歓声が上がり、メンバーは、リーダーのシロンに質問攻めをする。
「そいつは、強いのか?」
黒と焦げ茶色が入り交じり、まるで虎模様ショートヘアの猫耳女子が尋ねる。
「そうね、鍛え方次第ではあなたと渡り合えるかしら、トーラ」
「あのっ、私でもお友達になれますか?」
鼈甲色の髪をした猫耳女子が尋ねる。
「まあ、あなたがお友達になりたいと思えばね、サビィ」
「にゃあ、おかしはくれる?」
黒髪で小さめな猫耳女子が尋ねる。
「後輩の子にお菓子をねだるのはどうかと思うわ、ノワル」
「因みに可愛い子かしら?」
黒と白が混ざった髪で、他の3人よりちょっと上の女子が尋ねるました。
「まあ、可愛いと言ったら可愛いわね。でも、そんな事言っちゃだめよマダラ、怒るから」
チームメンバーからの質問攻めに対応し、質問も途絶えた所で、シロンはミーティングルームを後にする。
残されたチームメンバーはどんな子が来るのだろうと想像しながら各々平時行動に移るのであった。
因みにチームシロンのメンバーは現在、シロン、トーラ、サビィ、ノワル、マダラといるが全員女子である。
そんな中、シロンはある重大な事実を伝え忘れていた。
「そういえば、今度来る子は男の子って言うの忘れちゃったけど……まあいいわね」
チームリーダーシロンは、仕事はできるけど肝心な事を伝え忘れる事が多々あった。
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