リンゴの皮
空っぽの無能
第1話
夢を見た。私はリンゴだった。苦痛に耐えることは難しいことじゃない。私は皮をむかれていた。クルクルクルクルと皮は容易にむかれていく。
私はリンゴだった。苦痛に立ち向かうことは本当に難しいのだ。皮は全て剝かれた。塩水につけられることもなく放置されて。
私はリンゴだった。傷は膿むのだ、長引くほど。リンゴは全て黒ずんだ。
リンゴの皮 空っぽの無能 @honedachi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます