霞
得体の知れないものに揉まれ
訳もわからぬままに生きている
その中で足許を照らすものは
ひとの言葉に他ならぬ
霧に覆われ出口の見えない
蚤の迷路を照らすものは
こころを訳する言葉である
路傍に濡れる空の植木鉢
凉しく涙する松葉の先
万年床の睡蓮も頭を起こし
夜来香は朝帰り
海を距てる夜の夢
白む言葉は心根映す
淋しくないなど嘘ばかり
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