第二章 ピエロ主催のデスゲーム
ピエロ産のスマホ
ピエロ主催(裏で操る人がいる(紅莉))のデスゲーム
「なんだこれ?」
学校から帰ってきた俺の勉強机の上には、1台のスマートフォンが置かれてあった。
「母さん、これなに?もしかして新しいの買ってくれたの!?」
嬉しさを隠しきれずに、一階に向かって叫ぶ。
「何言ってんの〜?何も買ってないけど〜。」
母が呆れ声で叫び返してくる。
「え?あー、
テンションが急降下するも新しいスマホを諦めきれず、謎のスマホを持ち上げる。
〈ヴーッヴーッ〉
「うわっ!持ち上げただけなのに起動した……?こわ……」
その後待ってみるも画面は真っ暗なまま、動くことは無かった。
「やっぱりイタズラかよ……。期待して損した……」
あいつもよくやるよなぁ、こんなしょうもないこと。明日学校で問い詰めてやろ。
〜翌日〜
「夏恋おはよう」
「おはよ、
「だろうね。あいつのせいでいつも遅刻しそうになる。」
「……集合時間早める?」
「いや、どうせ無駄だろーよ」
いつものように談笑しながら大馳を待つ。
「ごめん、遅れた!」
「今日は早いじゃん」
「まだ8時15分だよ」
「今日は夏恋のイタズラを問い詰めてやろうって思ってさ!」
「あ、忘れてた。俺も聞こうって思ってたんだった」
「……えっ?ウチなんもしてないよ?ほんとに。なんなら、佑真と大馳が仕掛けたんじゃないの?」
そう言いながら夏恋はあのスマホを取り出す。
「それ!夏恋がやったんじゃないの!?」
「違うってば〜!!」
〈ピコン、ゲーム参加資格を満たしたのでゲーム会場に移動します〉
〈ピコン、ゲーム参加資格を満たしたのでゲーム会場に移動します〉
〈ピコン、ゲーム参加資格を満たしたのでゲーム会場に移動します〉
「うわっ、なに!?喋ったんだけど、このスマホ!?」
そう言った大馳が光り出す。いや、正確にはここにいる3人全員が光り出していた。
「なになになになに!?……ぅえ!?」
そしてその光が四角形の粒に変わってあのスマホの中に吸い込まれていく。全ての光の粒を吸いこんだスマホは静かに消えた。まるで何も無かったかのように。
ただ1人、その光景を影から見ていた者がいた。佑真ら3人のクラスメイトである
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