第019食 麵麭と御茶:麻布十番モンタボー(C01)、JRお茶の水駅・お茶の水橋口(Ajr)と聖橋口(Djr)
『神田カレー街食べ歩きスタンプラリー』に参加しているのは、カレーライスを提供している店だけではない。要は、カレーを使った料理ならば何でも構わないので、参加店の中には〈カレーパン〉を売っているパン屋も含まれている。
書き手は、トプカでインド風カリーを食べた直後だったのだが、しかし、パン一個くらいならばお腹に入るかも、と考え、さらについでに、近場でスタンプをもう一個増やしてしまおう、と着想し、淡路町エリアの外苑通りに面しているベーカリー、〈麻布十番モンタボー 東京ワテラスモール店〉を訪れる事にした次第なのである。
冊子によれば、「!(注意)」として「完売になる場合」もある事が指摘されており、だから、開店から九時間後の午後六時頃に店着した書き手は、売り切れを懸念しながら入店したのだった。
モンタボーが提供している〈ザクもちカレーパン〉は、具の異なるカレーが二種類あって、それぞれのパンの前に置かれていたポップによれば、一つが、「デミグラソースの奥深い味わい」の丸型の欧風カレーで、これが残り二個であった。そしてもう一つが、「スパイシー!」な、長細いマサラカレーで、こちらが残り三個であった。
両方とも売り切れ直前ではあったが、目当てのカレーパンは購入できそうだ。これで〈スタンプのため〉だけに再度来店の必要はなくなった分けである。
問題は、どちらのカレーパンにするかなのだが、書き手は、わずか十数分前に、インド風カリーを食べたばかりだったので、ここでは逆に、欧風カレーのパンの方を選ぶことにした。
会計は、現金か交通系電子マネーで支払うスタイルで、スタンプは購入時に押してもらうのだが、その際に、店員さんはスタンプが滲まないようにシートを丁寧に拭いてくれた。その事に、書き手は好感を抱いた。
淡路町のモンタボー・ワテラスモール店は、イートイン•スペースがなく、テイクアウト•オンリーだったのだが、この店は、その支店名が示しているように、お茶の水の〈ワテラス〉に入っているので、書き手は、ワテラス内に空いている場所を見つけて、購入したばかりのカレーパンを味わうことにしたのだった。
ザクもちカレーパンのパンは、まさしく、その名が示しているように、齧り付いた時の感じはザクッとしており、噛んでゆくと、その食感はモッチリしていて、実に食べ応えがあった。だから、購入時に、二個と欲張らずに、購入個数を一つに留めておいて大正解であった。だがしかし、それでもやはり、マサラカレーの方も味わいたい気持ちがあるので、既にスタンプは押印済みなのだが、近いうちにまた、モンタボーを訪れてみたい、と書き手は思った。
それにしても、だ。
カレーパンは、冷めてもなお美味しくいただける食べ物ではあるけれど、焼き立てのアッツアッツの時が、より美味しく食べられる事もまた確かであろう。
この店は、日曜・祝日は九時から、平日は七時から営業しているので、スタンプうんぬんは棚置きにして、店を早い時間帯に再訪して、今度は、焼き立てのカレーパンを食べてから、カレー店巡りを始めてみるのもよいかもしれない。
カレーパンを食べ終えてから、ワテラスを抜け、書き手は、お茶の水方面に向かった。
そこで、書き手は、JRのお茶の水のお茶の水橋口と聖橋口の二箇所に設置されている、駅系のスタンプを押印し、かくして、この日の夕方に、店舗スタンプを二つ、JRの駅スタンプを二つ、計四つものマスを埋める事ができたのであった。
〈訪問データ〉
麻布十番モンタボー 東京ワテラスモール店;神田・淡路町
C01
八月二十八日・日曜日・十八時
ザクもちカレーパン(欧風カレー):二三九円(交通系)
JRお茶の水駅・お茶の水橋口(Ajr);聖橋口(Djr)
八月二十七日・日曜日、十八時半
〈参考資料〉
「麻布十番モンタボー 東京ワテラスモール店」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、五十ページ。
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