第8話 王宮への招集

ファリンダー: うわーいっぱい人いるな。


キラー: よ!


ファリンダー: キラー先生!?


キラー: もう先生はよしてくれ。キラーさんでいいよ。


ファリンダー: キラーさん、なんでいるの?


キラー: そりゃ、ファリンダーが呼ばれたってことは俺も呼ばれるだろうよ!笑


ファリンダー: いやー?そうかな。


カーリウス: やっぱりファリンダーにも召集掛かってたんだ。


ファリンダー: お!カーリウスじゃん!


カーリウス: とうとうこの時が来たって事かな?


ファリンダー: 多分な。


キラー: おいおい、さっきから2人だけで何話してんだよ!笑


ケミー: もしかして、キラーさんですか?


キラー: そうだけど?君名前は?


ケミー: 私はケミー.ブライケット。ケミーと呼んでください。


キラー: よろしくねケミー。


カーライド: おいおいあの時の雑魚じゃねぇか!


ファリンダー: あ?ってお前カーライドか!


キラー: 誰だ?


カーライド: 俺の名を知らねぇとはな!まぁいい教えてやるよ!俺の名はカーライド.キンボー!


カーリウス: 誰だっけ?


カーライド: お前な、


騎士: 皆様中にお入りください!


キラー: ほら行くよキンボー。


カーライド: カーライドって呼べ!


キラー: わりぃわりぃ。笑


騎士: 念の為こちらに武器などを置いてお入りください。


ケミー: よいしょっと。


キラー: それって、


ケミー: あぁこれですか?これは父の形見なんです。


キラー: なるほど。


ケミー: キラーさんもすごい剣ですね。


キラー: まぁこう見えても一応今はこの国1の剣士と呼ばれているんで。笑


ケミー: え!すいません!私何も知らなくて!


キラー: いえいえ。


王: 今日はよく集まってくれた。

今日君たちに集まってもらったのはほかでもない最近また出没し始めている魔物たちからこの世界を守って欲しいのだ。


キラー: すいません、ひとつよろしいでしょうか?


王: なんだ?


キラー: 魔物から世界を守ると言ってもあの魔物たちではこの世界を滅ぼすほどの力は持っていないかと。


王: それについてなんだが、最近魔物をさらに凶暴化させる薬を作っている集団が居る事を突き止めている。

その魔物たちならばこの世界を滅ぼす事など容易いことなのだ。


キラー: なるほど、ありがとうございました。


王: 他に何かあるものはいないか?


ファリンダー: さっき薬を作っている集団がいると言っていましたがその集団を潰せば済む話では無いのでしょう?


王: それもそうなんだがな、まだその集団の居場所がわかっていないのだ。


ファリンダー: だったら突き止めるのも俺たちの仕事にすればいいじゃん!


騎士: おい貴様、口を慎め!


王: まぁまぁ、確かに君の言うことも一理ある。

なので君たちの仕事にひとつ追加させてもらうよ。

集団の居場所を突き止める。


ファリンダー: ありがとうございます。


王: 他に居ないようなら終わるぞ。


騎士: では置いていた武器を持ってお帰りください。

出発の日は後日我々から手紙が行きますので。


ファリンダー: じゃあな皆!


カーリウス: じゃあね!


キラー: じゃあね。


ケミー: 失礼します。


1時間後


ファリンダー: ただいま!ってあれ?誰もいない?


父: おかえり。


母: おかえり!お母さん達ちょっとお買い物行ってて遅くなっちゃったわ。


ファリンダー: そうなんだ。


母: さ、着替えてらっしゃい!


ファリンダー: はーい。


父: 危なかったな。


母: えぇ、


ファリンダー: いただきまーす!


母: どうぞ。


ファリンダー: うめぇ!


父: これ確かにうめぇな。


母: 良かったわ。


ファリンダー: そうそう大事な話があるんだ。


父: なんだ。


ファリンダー: 実は俺、今度王が特別に作った魔物討伐組織に呼ばれて参加することになったんだ。


母: そんな危ない事はさせられないよ。


父: ファリンダーが決めたことなら俺たちが口を挟むことじゃないだろ?


母: でも、


ファリンダー: ついでと言っちゃなんだけど父さんを襲った奴のことも調べようと思う。


父: ダメだ、


ファリンダー: なんでだよ!さっきは良いって、


父: そいつらを調べるのは危険なんだ!


ファリンダー: 父さんやっぱり何か知ってるんだね?


父: いや、


母: お父さん、


父: 仕方がない。

あれは俺がまだ現役の頃だった。

魔物を制御し操り、そして世界を破滅に追い込もうとしている連中がいてな、そいつらの名がデビルズ


ファリンダー: デビルズ、悪魔たち。


父: 俺はそいつらを倒しまくった。だがデビルズの中で唯一1人だけ俺に忠誠を誓った奴がいた。

そいつが前に俺の事を襲ってきたやつ、そして名前は

マスティマ。


ファリンダー: マスティマって悪魔!?

それに、なんで忠誠を誓っていたのに襲ってきたりしたんだよ。


父: それはな俺が悪いんだ。


ファリンダー: え?


父: あの時俺がみんなを止められていれば。


ファリンダー: 何があったの?


父: 実は俺とマスティマは巷では最強のコンビとまで呼ばれていた。

その一方でマスティマがいつ人間を裏切って殺すか分からないと恐怖心を抱くものも多く現れたのだ。

そしてついに事件は起こってしまった。

ある日俺とマスティマはいつも通り魔物討伐を終えて帰ろうとしていた時だった。

その時街のみんなが武器を持ってマスティマに襲いかかってきたのだ。

当然俺はマスティマを助けようと必死になったが皆に危害を加える訳にも行かないとも考えどうするかと考えていたらいつの間にかマスティマはその場から消えてしまっていたのだ。


ファリンダー: 何やってんだよ、


父: え?


ファリンダー: 何やってんだって聞いてんだよ!


母: ちょっとファリンダー。


ファリンダー: マスティマが大事だったんだろ?

何が皆に危害を加える訳には、だよ!ぶざけんな!

父さんが1番大事な人は誰だよ?あの時、父さんが1番に守らなきゃ行けなかったのはなんだよ!


父: マスティマだ。


ファリンダー: マスティマだって辛かったと思うぞ?1番大好きでこの人なら信用できると思ったのに裏切られて。


父: マスティマ!


母: お父さん、どこに行くって言うんですか。


父: マスティマを探さなきゃ。


母: どこにいるかわかんないでしょ?


父: じゃあどうしたらいいんだよ!


ファリンダー: 俺が見つけ出してきてあげるよ。


父: ファリンダー、


ファリンダー: 絶対に見つけてくるから。


父: 頼んだ。


母: 勝手に話し進めちゃってるけど私は認めてないから!


ファリンダー: じゃあ父さん俺明日早いから!


父: おう!早く寝ろよ!


母: 聞きなさいよ!


次の日


王: よし、全員集まってるな。


キラー: まさか次の日に出発とわね。


ケミー: まぁ楽しみですしいいじゃないですか。


カーリウス: ファリンダーどうしたの浮かない顔して?


ファリンダー: 別に?


カーライド: 足引っ張んなよ。


ファリンダー: わってるよ。


王: じゃあ健闘を祈るよ!


全員: はい!

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