第2話


お前らこのゲームに来たばかりの初心者軍団だよな!

そんなお前らにビッグチャンスだ!

ここに、お前らが、この先、このゲームで一生働いても、

買えないであろう、途方もない

美味さの999999ベルの価値のある果実、ネクタルがある…!

それを、限定1名様に


プレゼントだ!早い者勝ちでな!

さっさとこっちに来い!途方もない美味さだぞ…!

う、、、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

どどどどどどどどどどどどどどどどどどど…!


俺の周りのクズども、999人が、皆して

一目散に、その黒い服の男のところに駆けていく…

まるで、死肉を狙い食いつくハイエナ

のように、そしてその先頭集団が、

その黒い服の男の持つネクタルに迫ったその時だった


ひゅん!黒い服の男が、剣を一振りした…!

すると、その切っ先から、凄まじい剣撃が

舞い起こり、、そして、一瞬のうちに、、!

ずしゃあああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

目の前の平原に、巨大な爆発が起こる、、


爆風が起こり、目の前が見えなくなるほどの、

土煙が起こった、俺の周りをその爆風が突き抜けていく、

俺の見ていた草も、その風で

揺れていた…、、そして、その爆風が吹き終わるころには、

煙は晴れ、そこにあったのは

倒れた999人のプレイヤーと、

一人残った黒い服の男が立っているのみだった…


あーあ、俺の剣の傷跡が平原に残っちまった…

まあ、これは伝説になるから問題ないな…

お前らが、この俺様の金で手に入れたネクタルを食えるわけねぇだろうが…!

限定一名様、それはすなわち、俺!俺が食うに決まってるだろ!

ぱくっ…、、、う、、、

うめえええええええええええええええええええええええええ!

うめえええええええええ!

美味すぎる!美味すぎて、

死んじまいそうだああああああああああああああああああああ


ぐはああああああああああああああああああ…、、

膝をつき倒れそうになる黒い服の男…

俺は倒れねぇよ!倒れるのはクズどもだけだ!

このネクタルを食いもせずに死んじまった

なんてなぁ、、残念!

ひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは


楽して、最強、、最高の幸せを手に入れたいと願う、

クズどもばかりだな…!くくくくく

美味いものは自分の力で、手に入れるものだ、

それが分からなかったクズどもには死を!

お前らは雑草でも食っているんだな…そこに生えてるぜ…!


ぱくっ…むしゃむしゃむしゃ

ん…!?な、、なんだ!?なんだ、貴様!なんで、

そんなところで、雑草を食っている!

やっぱりこの草は、最初の見立て通り、

食べられる草だったようだ、、うん、美味い!


てめぇええええええ!本当に食ってんじゃねぇえええええええ!

そんな雑草が美味いわけ

ねえだろおおおおおおおおおおおおお!そこは不味いって言って、

絶望に打ちひしがれる

とこだろうがああああああああ!ふっ分かっていないな、

これはただの雑草のようでいて

ゲーム側が配置したアイテム、雑草というアイテムだ、

食べても何も起こらないが、、、


腹は膨れるようだぞ!ふーん…お前、ネクタルに誘われて、

欲望の亡者になるところを、

雑草で我慢するとは、なかなかのクズだな、

どっちかって言うと、悪いクズじゃあねぇの

かもしれねぇ…、見てみろ、、俺が倒したやつらを、

まだ生きているものもいたようだぜ


先ほどまで倒れていたが、一人、また一人と、起き上がる、

プレイヤーたち、げほげほと

せき込みながらも、、皆、立ち上がる、、

中には、雑草をむしゃむしゃと食べる者もいる

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