第105話あまのはら ふみとどろかし なる神も 

題知らず

よみびとしらず


あまのはら ふみとどろかし なる神も 思ふなかをば さくるものかは

                        (恋歌四701)

※なる神:雷。


大空を踏みとどろかす雷だって、私たちのような思い合う仲を、裂くことなどできるだろうか。


そのままでも(訳をしなくても)わかりやすい歌。

逢瀬の時に、激しく雷が鳴り、二人でしがみつき、抱き合っているような姿が浮かんでくる。

また、雷に限らず、どんな障害があっても、自分たちの恋は邪魔をさせない、そんな決意も感じさせる。

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