第6話織女に かしつる 糸の打ちはへて
みつね
織女に かしつる 糸の打ちはへて 年の緒長く 恋ひや渡らむ
(秋歌上 180)
(たなばたのお祭りにお供えする糸のように)いつまでも長くを経て、恋し続けるのでしょうか。
※織女に かしつる 糸の:「打ちはてて」にかかる序詞。
※かしつる糸:お供えした糸。七夕の夜に女子が五色の糸を供える習わしがあった。
※年の緒長く:年の意味。年を経て長く続く。「緒」は「糸」の縁語・
七夕の夜に、五色の糸を供える習わしがあった。長い糸は、彦星と織姫の恋も「長く永遠」ともされた。
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