第5話タチの悪い酔っ払い

「アレアレ〜ぇ全然減ってないですかぁ〜……っうぷぅっ。ったしぃ〜の奢りなんレスかぁラァ……透杞せぇ〜んせぇホラホラ〜ぁぐびぐびイッチャってぐだざいぃよぉ〜うぅぅ……」

「あぅっんあんっ、あっぅんっ……ちょっ、どこ触っ——」

タチの悪い酔っ払いに胸を揉まれながら酒を勧められている私は、抵抗もむなしくされるがままに喘ぎ声を漏らしていた。


隣の席に陣取る女性——海原沙恵の誘いに断れるが、本日は断りも虚しく、強引に居酒屋に連行され現在に至る。

彼女は教職のキャリアが私よりも三年長く先輩である。

故に、彼女の誘いは断りにくい。

普段の彼女はいいが、酒癖が悪く、煩わしい絡みをしてくるので厄介だ。

酔うと他人の身体はだに触れるスキンシップの頻度があがる。胸を鷲掴みされ、揉みしだかれるのでタチが悪い。

最悪胸を揉むだけであきたらずに、アソコまで弄ろうとするので、酒に酔うにも酔えない。

教師としては、尊敬しているが……こういう場では……


周囲の酔っ払う男性陣の視線が私と海原に集まっている。


知人に見られてないだけ、まだマシと思いたい……

あぁ、帰りたい……

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