■menu12:「つむぎ大作戦(ミッション・義母(ギボ)ッシブル)」

マダム。

お義母様、退院、おめでとうございます。」

今宵のメニューでございます。


なお、このコメントは。

自動的に消滅します。(長いので)


※※※※※※※※※※※※※※※

【チャッチャッチャチャ・・・チャッチャッチャチャ・・・ピロヒィー・・・ヒロロォ・・】

昔懐かしい、「スパイ大作戦」のテーマ曲が流れている。


「こ、これは・・・む、無理だぁ・・・」


最初の指令を読んだ「腐れジジイ」は、あまりにも無謀なミッションに絶句した。


あの、お義母様に、ゴウヤとトマト、キュウリを食べさせ、★★★を獲得するなんて。

まさに、「インポッシブル」なミッションである。


そこで本部(何の?)に助けを求めたところ・・・。


「ええ、よぉ~!」

即答で承諾を得たのだ。


しかも。

何と。


あの・・・。

な、何と。(クドイ)


トム・クルーズ自ら乗り出すのだという。


※※※※※※※※※※※※※※※

「あ、あの・・・クルーズさん・・・」

「何や・・・?」

暗闇の中、後ろから懐中電灯を照らす「腐れジジイ」は焦っていた。


「あと、3分で警備巡回が廻ってきますよ」

「3分なんて楽勝やないか、ワテを誰や思てけつかんねん」


振り向いた男は映画と同様の甘いマスクの口元をニヤリと歪ませた。


ここはカリフォルニアのMc本社の秘密レシピ研究所である。

我々二人はそこで開発中の「万能照り焼きソース」のレシピを盗みにきていたのだ。


カチャカチャと高速でキーボードを操るクルーズは遂に、パスワードを解読し、まさにレシピをダウンロードしている最中だった。


「よっしゃ、ダウンロード終了、このままマダム・ツムギに送信っと・・・」

手際よく作業を終えたクルーズは親指を立てて、白い歯をこぼした。


男でも胸がキュンとなることを「腐れジジイ」は初めて知ったのである。


※※※※※※※※※※※※※※※

「ク、クルーズさんっ・・・し、死ぬぅー・・・・」

ジェット機の尾翼に捕まる男の背中にしがみつき、吹き飛ばされそうになりながら叫んでいる。


「しっかり、捕まっとるんやで、もうすぐ、日本に着くさかいっ・・・」

「な、なんで普通に席、とらなかったんですかー・・・・?」

「そんなん、おもろないやろ・・・わては、トム・クルーズやさかいなぁ・・・」


死ぬ思いで盗み出した「万能照り焼きソース」を直接、お義母様のために自分で調理すると譲らないクルーズにつきあって日本に帰るところだった。

それにしても、と・・・私、「腐れジジイ」は思うのだった。


なんで、関西弁なんだ?

そこかいっ!


※※※※※※※※※※※※※※※


はいっ!\(≧O≦)/


カーット!b(≧o≦)b


おつかれっした~!W(^O^)W


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