■menu11:「新吉っつあん(月が綺麗やなぁ・・・)」
「新吉っつあん、チョッと停めてくれるか?」
人力車を降りる、わての足元に草履を出してくれる新吉っつあん。
苦み走った、若ぉて、ええ男前や。
わてみないなジジイとは大違いで、ちょっと、妬けてしまうわ。(笑)
「新吉っつあん、ちょっと、たのまれてくれるか?」
「へえ・・・何でっしゃろ?」
わては懐から巾着を取り出すと、中から★を三つ、新吉っつあんに手渡した。
「これは・・・・?」
不思議そうな顔をする新吉っつあんに、わては含み笑いしながら言った。
「ここのイトはんな・・・今、お義母はんが入院して、大変なんや」
「そうですか、それは、御気の毒で・・・」
「旦那様もお義母はんの代わりに、ぎょうさん★あげとるんやけど・・・」
「へぇ・・・・」
「せやから、これ・・・新吉っつあん、アンタからや言うて、置いてきて」
「そんなん、ダンさんから直接、渡しはったら、ええのに・・・・」
「わては、影から応援しとるさかい、ええんや・・・ほな、たのむで」
「へいっ・・・じゃあ、いってきま!」
「ああ・・・ちゃんと、料理は全部食べるんやでぇ・・・ここの、美味しいから」
「へーいっ・・・」
新吉っつあんが走り去るのを見た後、わては夜空を見上げましたんや。
そしたら、大きな、お月はんが・・・。
「明日は、ええ天気になりそうや・・・・草刈り、大変やろなぁ・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※
はいっ!\(≧O≦)/
腐れジジイでした!b(≧o≦)b
しっつれい、しました~!m(_ _)m
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