不知火の軌跡〜願いを叶える力を持つ幼馴染や友人が勝手に俺を神輿にして大騒ぎ、気付いたらどえらい事になっていたが今すぐ解散して欲しいです
クマとシオマネキ
まずはお品書きみたいなもの
〜不知火目録 戦歴とその歴史 まとめ〜
其の壱
不知火の生まれた日、俺と千代の章
『不知火とはマゴ君を守る門、そして私は天女ではない!…不知火の番犬・千代!この門は何人たりとも通さない!」
其の弐
父と母の血・弟の命と妻の宿命 西園寺穂澄の章
「姉さんと白日様が…皇たるアキラ君が遺したものは…全ての死と再生だった…西園寺という一党は…ただ、姉さんと白日様の忘れ形見である孫一様に従うのみ」
其の参
棺の地獄と永遠の誓約・来栖川棺の章
「我が左目の棺で眠るは、神に捧げしこの薬指…地獄から蘇りし孫一様!約束通りが棺の武装、【国】と【敬天・死天】と【庭】…そしてこの身をイカヨウニモ!
其の死
最強と言われた阿修羅家の没落の章
『天女を…忌み子を…大洗脳を…あまつさえ破壊の化身を囲い…死の神よ、 貴様はどこへ…どこまで行くつもりだ?』
其の伍
過去の因縁と魅了の叛徒の章
『結局、 お前は女も男も、全てを盗られた俺すらも片っ端から魅了していくんだな…どこまでもだ。 その孤独に初めて同情したよ』
不知火崩れの碌
『御館社長の言われた通り、 不殺で不知火を滅ぼしました。これで約束は守ってもらえますか?』
『あぁ我が君主よ!破壊を贄に!今こそ時代を…世界が還る!全ての人類よ!終わりを刮目せよ!』
これは不知火という俺…白座孫一が、思いつきで口走った組織を、嫁が勝手に組織化して気付けば大事になっていたり、勝手に滅亡しかけていたりの歴史だ。
章分けされるほど長くなるなんて聞いてない。
推敲が面倒くさいから、1000字以内の短編にしろといったのに嫁か言うことを聞かない。
とりあえず思い出せるのは最近の事だなぁ。
例えばその日は…千代に言わせる所、不知火崩れという大事件?が起きた日の事だ。あれは怖かったなぁ…
うぉぉ…凄い…怖いな。痛くなければ死ぬのは怖くないと思っていたが... これは怖い...
目の前にいるのは2メートルを越える高さ、鋼どころではない硬質かつ柔軟な筋肉と身体。
それは、骨と肉が自由に稼働し、硬柔が自在に変化、原理は不明だが滑る様に移動していた。
舌がアゴ下までまろび出ており、 目は白目になっているが嬉しそうだ。 赤黒くなった鬼の様な化物?
いや女... これは知っている女の子だった。
ただ、 恋する女の子だった。
臆病で気が弱く、自信が無いと言い、高卒で無職になりそうだからと、就職先を斡旋して欲しいとお願いされていた。
先日、願いが叶い、想い人と恋人になれるのが確約されたと言っていた。
そして、その恋人を、ただ盗られたくない一心でその想い人に集まってくる女性と闘い続ける純粋で臆病な女の子だった。
年寄り達の好きな伝承では・・・何やら俺とこの娘は契りを交わし、2人は世界を滅びの道へ向かわせるらしい。
それを多くの死を望む者達の希望、死神と破壊の契り…
そして、俺は白座孫一、通称【死神】
女の子は阿修羅龍虎、通称【破壊】
死神は数多の異端者・異能を魅了し、 異端者達の悲しみを背負い、 世界に挑む。
破壊は見えるモノ全てを破壊する。 敵も味方も死神に関わるモノは全て、 破壊は悉く壊す。
伝承によると、我々2人に対抗する人類の希望は、同じ世代に生まれる異端者殺しの【皇】と呼ばれる人間。
伝承では【皇】は俺の弟、白座アキラだった。
そして皇に付き従うは、天女と言われる四人の乙女達。そして現代では…
全てを屠り、全てを衛るは【天武】西園寺麗羅
全ての異能を照す、司るは【天戦】吉川幾重
神算鬼謀にて、人に勝利を【天賢】来栖川亜里沙
喉笛千切る再生の獣、駆る【天獣】定満千代
皇とその配下は、死神率いる異端者と死神を皆殺し、元は死神に隷属していた天女達は皇により解放され、鬼と呼ばれる一族と協力し、その力で弱った不死の破壊を封印せしめた。
この話に肝は・・・ 綺麗な対立構造が出来ているが、現実は全然違う。
嘘ばっかり。誰だ、こんな安い設定考えた奴は。
現実は、皇・白座アキラと天腎・来栖川亜里沙は子供の時に既に亡くなっている。
つまり伝承通りなら人類に希望は無い。
でもまぁ、死神は破壊とツガイにはならず、死神と天獣は結婚し、皇そっくりの子を生んだ。
夫婦・親子仲は良好だ、つまり皇が死神を殺すなんて嘘でした。
そもそも…天獣、俺の嫁は初めてはしてないものの、クラスの陽キャとの前戯ビデオレターを送り付けてきて、後悔して死のうとしたりと、全然乙女じゃない。
天賢の意思を継いだ知恵者・亜里沙の妹である来栖川棺は、俺の愛人だと言い張る。
無論、死神と言われている俺に殺す気など無い。しかしそれまで色々あったらしく、死神の寝込みを襲う、性的に…しかも尻の穴だ。何故なら棺は…男の娘だからだ。
破壊…阿修羅龍虎は一般人男性?に惚れ込み付き合っている、その一般人男性を天戦がNTRを狙う。何故か阿修羅、天戦の2人共、尻穴が緩いらしい。
天武・西園寺麗羅は周りから未熟と言われ続け、とうとう同性の一般人女性(ウンコが臭いらしい)に惚れてしまい完全に百合ラブコメ化。乙女が息をしていない。
何言ってるか分からなくなって来たが、聞いてる方はもっと分からないと思う。
とにかくなんだっけ?そう、不知火崩れの話。
そうそう、話と言えば破壊が言ったんだ。
「話と違う!NPO法人では食べていけない!私の彼ぴっぴが公務員試験に受かるまでは私が働かないと!だから正社員をになりたい!就職先を!」
話しと違う…それは俺も一緒。 真面目に働かず人のコネで楽して生きてきた俺に…伝承と全然展開が違うし世界の命運を決めるとか言われても…実際遊んで生きてきた大人が…どうやって就職先を用意すれば良いのか…とりあえず上司の獅子川と同僚の永井に相談だ…
戦いなら準備し、負けても俺が責任を取れば良かった。 しかし就職先とは…なぁアキラ…
とりあえずお前ならどうする?
まぁ、まずはここまでの話をしようじゃないか?…そこから考えてくれよ
でも俺以外の所は官能小説ばっかり書く千代が書くからさ… 盛り過ぎと誤字脱字は勘弁してくれ。
最後にアキラ、息子がお前そっくり何だけど?
転生して逃げたのか?んん?
俺が転生するからその前に『俺、なんかやっちゃいました?』土壌を作ってほしかったのに…めんどくさいからってもう一回転生して逃げるのは酷くないか?
これは、そんな物語だ。どんな?
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