死人

死人というのは元来そのまま「死んだ人」としての意味が込められているが、今回の私はその死人に例えてみたいと思う。

今私は顔面が火照るどころかいたんでいるのだ。

その顔はまさに顔面蒼白というか「死人」に例えられてもおかしくはないと考える。

体は思うように動かず、意識は朦朧としてそこにいたら死んでいると錯覚されてしまうかもしれないのだ。

つまり、私は今体力が残り零に等しい状態にある。

エッセイを書くのもやっとだが、以前にもこのような経験をしていた試しがあるのを今思い出した。

中学を卒業した春休みのことだろうか、あの時私はかなりの熱を持っていて、その時も丗八度の熱であった。

次の日には回復したかと思い、当時作曲にハマっていた私はパソコンを起動してエンジンかのようにうるさいパソコンに若干のストレスを抱えながら触っていた。

すると急に視界がブラックアウトしてなにも見えなくなり、

後に母に聞いてみると、その際の私は目が死人のようにあらぬ方向を向いていたという。

姉が救急車を呼び、母はずっと声掛けをしていた。

その際約弍分間は全く記憶が存在していなかった。

私はそのまま救急車に乗り何事もなく春休みが潰れただけであったが……今回もその展開にならなければ良いと切実に願いを込めてこの文を終わらせていただこう。



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